Jaco Pastorius / Jaco Pastorius (1976)
ジャズ・ベースギタリスト、ジャコ・パトリアス(Jaco Pastorius)のファースト・ソロ・アルバム。名前だけは知っていたけれどほとんど聴いたことが無かった。1度くらいは聴いてみようと購入。若くして(35歳)悲劇的に亡くなった事もあるだろうが、その存在はある意味神格化されていて、彼のプレイに心酔するミュージシャンも多い。自分はかつて大好きだったレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のフリー(Flea)が雑誌のインタヴューで彼の事を話していたのを読んで名前を認識した程度。ただこのアルバムと同時期に参加していたウェザー・リポート(Weather Report)のベスト盤は持っているので、彼のプレイをすでに聴いていたことにはなるかな。
70年代中頃から、ジャズの世界では”フュージョン”と呼ばれる音楽の全盛期。自分はジャズ・ファンクの流れから遡る形でフュージョン系アーティストのアルバムやコンピ盤を何枚か所有しているが、どちらかというと得意ではない分野。そこにファンキーな要素があればいいんだけれど、そうでないとどうにも退屈してしまう。いきなりどうだと言わんばかりのものすごい運指のベース・ソロ演奏から入り、ラッパの鳴りと共にヴォーカル入りの曲が始まる。おお、これはイイ。ベースという楽器の音質ゆえにある程度の音量が無いとその良さは感じ辛いが(なのでインナー型イヤホンで聴くとピンとこない…)、しっかりとベースライン(といってもボトムではなく完全にメロディー担当)がフィーチャーされている。パーカッションが多用してある曲も多く、ラテン風味強め。いかにもフュージョンといったメロウな曲はやっぱり苦手だけれど、ベースとしては奇抜なフレーズ、メロディーが興味深い。ベースを演っている人からすると琴線に触れまくるのだろう。
オークションにて購入(¥530)
- CD (2007/9/17)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Epic Europe