相変わらず「サンビル」開催時とそうでない時の人出のギャップが激しい日曜日の柳ヶ瀬商店街。この日は”閑散”と言っていいほどの人の少なさ。ざっと歩いていると「六代目本店」のように無くなってしまった店、「なまずや」のように一時休業してしまっている店などが見受けられた。せっかく若い人達が新しい柳ヶ瀬を定着させようと頑張っているのに、バッドタイミングでコロナ禍に遭ってしまったのが痛い。タカシマヤ南では新しいマンション建設が進んでいるが、果たしてその建物の商業施設がどうなることやら…。この日昼食に寄ったのは幼少のみぎりの思い出の店「本店・清楽」。先客はおらず、主人1人のみで女将さんの姿は見当たらなかった。昭和37年に店舗を新築した際に作ったという年季の入ったやかんでお茶が用意された。注文したのは「厚切とんかつ」。すぐにトントンと主人が豚肉を叩く音が響く。
調子が悪いのか換気扇が回らないまま「厚切とんかつ」が揚げられる(→煙い・笑)。大きめの飯碗に多めのご飯、赤だしの味噌汁、たくあん、そして辛子が用意され、揚がった「厚切とんかつ」が渡された。ややしっかりめに揚げられて黒っぽい衣のとんかつは分厚いロース肉。薄めにカットされていても一口では無理かもというくらいの大きさ。この店特有の酸味の強いソースがたっぷりとかかっている。こちらの店は東海地方の店には珍しく”味噌たれ”の商品は無い。相変わらずこのソースはご飯がすすむなァ。辛子をつけたりしてやっつけていく。濃い赤だしは貝の身こそ入っていないが出汁には使っているかな。水にさらしたシャキシャキの千切りキャベツを間に挟みながら美味しくいただいた。(勘定は¥1,500)
本店 清楽
岐阜県岐阜市日ノ出町1-4
( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 柳ヶ瀬商店街 せいらく 清楽本店 とんかつ ひれかつ 厚切りとんかつ カキフライ 老舗 )