ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

清楽 (3) @岐阜県岐阜市

2020年11月14日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

相変わらず「サンビル」開催時とそうでない時の人出のギャップが激しい日曜日の柳ヶ瀬商店街。この日は”閑散”と言っていいほどの人の少なさ。ざっと歩いていると「六代目本店」のように無くなってしまった店、「なまずや」のように一時休業してしまっている店などが見受けられた。せっかく若い人達が新しい柳ヶ瀬を定着させようと頑張っているのに、バッドタイミングでコロナ禍に遭ってしまったのが痛い。タカシマヤ南では新しいマンション建設が進んでいるが、果たしてその建物の商業施設がどうなることやら…。この日昼食に寄ったのは幼少のみぎりの思い出の店「本店・清楽」。先客はおらず、主人1人のみで女将さんの姿は見当たらなかった。昭和37年に店舗を新築した際に作ったという年季の入ったやかんでお茶が用意された。注文したのは「厚切とんかつ」。すぐにトントンと主人が豚肉を叩く音が響く。

調子が悪いのか換気扇が回らないまま「厚切とんかつ」が揚げられる(→煙い・笑)。大きめの飯碗に多めのご飯、赤だしの味噌汁、たくあん、そして辛子が用意され、揚がった「厚切とんかつ」が渡された。ややしっかりめに揚げられて黒っぽい衣のとんかつは分厚いロース肉。薄めにカットされていても一口では無理かもというくらいの大きさ。この店特有の酸味の強いソースがたっぷりとかかっている。こちらの店は東海地方の店には珍しく”味噌たれ”の商品は無い。相変わらずこのソースはご飯がすすむなァ。辛子をつけたりしてやっつけていく。濃い赤だしは貝の身こそ入っていないが出汁には使っているかな。水にさらしたシャキシャキの千切りキャベツを間に挟みながら美味しくいただいた。(勘定は¥1,500)

以前の記事はこちらこちら

 

本店 清楽

岐阜県岐阜市日ノ出町1-4

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 柳ヶ瀬商店街 せいらく 清楽本店 とんかつ ひれかつ 厚切りとんかつ カキフライ 老舗 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20 Jazz Funk Greats / Throbbing Gristle

2020年11月14日 | パンク・ニューウェーヴ

20 Jazz Funk Greats / Throbbing Gristle (1979)

さてスロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle)である。彼らを最初にしっかり聴いたのはRhinoが編集したインダストリアル・ミュージックのコンピレーション盤(ジャケ写真下左)が最初。その前から音楽誌などで彼らの写真やストーリーは目にしていたので彼らが”変態”であることは既に承知していた。でもやはりその時聴いた「Hamburger Lady」は強烈だった。不思議だったのは彼らがこの音楽性で完全なアンダーグラウンドのバンドではなかったこと。彼らがパンク(ここで言うのは1976年勃興のオリジナル・ロンドン・パンク)以後のバンドだったら大して驚かないかもしれないが、彼らのバンド結成は1975~76年と聞く。それ以前にもアバンギャルドな音楽で活動していたというから、どちらかというとカン(Can)などのクラウトロックに近い系統なのかもしれない。その後、Martin Dennyのアルバムを模したようなジャケ(ジャケ写真下右)の彼らの編集盤「Greatest Hits」(笑)を入手。

 

そしてやっと彼らの79年のオリジナル・アルバム、これまた人を食ったようなタイトルとジャケットのアルバム「20 Jazz Funk Greats」を購入した。もちろん流れてくるのはムード音楽などではなく、もちろんジャズ・ファンクでもない無機質なリズムにノイズや呟きのような歌が重なる不穏な旋律。かと思うと純粋に当時のテクノを思わせるインストがあったりあする。自分はこういうのも嫌いじゃないので楽しめるが、これを音楽とは言わない人も居るかもしれないナ…。正直歌詞をしっかりと理解して聴いている訳ではないので、かれらの真骨頂がどこにあるのかは今ひとつ掴めないままだけれど、これも英ロックの暗黒面。バンドの顔でもあり、中心メンバーで後に性転換したジェネシス・P・オリッジ(Genesis P-Orridge)は今年の3月に亡くなっている。

amazonにて購入(¥820)

  • Label : Mute U.S.
  • ASIN : B000003Z5E
  • Disc : 1
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする