ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

After The Gold Rush / Neil Young

2020年11月22日 | クラシック・ロック

After The Gold Rush / Neil Young (1970)

数多いニール・ヤング(Neil Young)のディスコグラフィーの中でも外すことの出来ない1970年に発売された傑作「After The Gold Rush」。ソロ名義としては3作目に当たる。最近ニール・ヤングのCDを集め始めたのだが、この作品はCDとしては持っていなかったのと、一連のアーカイヴ・シリーズ"NYA(The Neil Young Archives)"でのリマスター盤ということでつい買ってしまった。現在ニール・ヤングはアーカイヴ作業にもとても熱心で、ハイレゾなどの高音質で過去作品を発表したり、未発表音源をこれでもかと放出している。音質にもニール自身がとても気を遣っているようで、このCDのプラケースに貼られた宣伝シールにもオリジナル・アナログ・マスター・テープからのリマスターの表記の後に、”Because Sound Matters”と記述がある。多分ニールの本音なんじゃないだろうか。故ルー・リード(Lou Reed)も生前そういう気質だった。

アルバムは唐突に牧歌的なサウンドの「Tell Me Why」で始まるので拍子抜けするところもあるが、当然の如く名曲揃い。特にピアノの弾き語りでのニールの歌声がグッと胸に刺さる。決して美声ではないしクセのある声なので以前はあまり好みでなかったが、最近はこの歌声にどっぷりハマってしまった。「Southern Man」などでは後のライヴでは更に長尺になってギターを弾きまくるハードな展開も既にこのアルバム上で出来上がっている。こうして久しぶりに聴いてみると、自分はA面(←古い)ばっかり聴いていたんだナ。

ブックオフにて購入(¥500)

  • Label : Reprise / Wea
  • ASIN : B000002KD9
  • Disc : 1
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東京庵本店 @愛知県豊橋市

2020年11月22日 | 愛知県(三河・老舗)

豊橋遠征。夕方に豊橋の隠れたソウルフード「豚汁」でもいただこうかと目当ての食堂に向かうも、土曜日はやっていないのか、それともコロナ休業なのか、2軒も振られてしまった(→豊橋の古い食堂には豚汁定食がある店が多い)。諦めて向かったのは大手町にある「東京庵」。創業明治17年(1884)という豊橋でも屈指の老舗だ。何でも創業者が東京出身なのでこの店名なのだとか。以前に寄った時には待ちの行列が出来ていて断念したこともある人気店。まだ夕飯には少し早い時間とあって店内はのんびりとした雰囲気。沢山並んだテーブル席のひとつに腰掛けると、給仕女性がお茶と小皿に盛った刻みネギを置いていった。看板には”生そば処”とあるし、品書きもそばの方が先に載っているが、注文したのはこの地域のもうひとつのソウルフード”にかけうどん”。”にかけうどん”は以前に同じ豊橋の「勢川本店」、碧南の「大福」でも食べたことがある。語源は”荷かけ”とも”煮かけ”とも言われるが、刻み揚げ、かまぼこ、青菜がのったシンプルなつゆのうどんだ。通常の「にかけ」の他に「白にかけ」というのがあったのでそちらにしてみた。

しばらくして運ばれた「白にかけ」は碧南で作られる小麦を主原料とした「白醤油」が使われている。その名の通り透明に近いのでつゆも透き通っている。出汁は東海地方の古い店では定番の宗田鰹とムロアジだそう。具材は刻み揚げ、かまぼこ、青菜、それに花鰹がのっている。中細麺で麺線は長めで量は多め。つゆは雑煮のつゆのような味わいで、あっさり、すっきりとしていて何とも旨い。小皿でもらった刻みネギを散らしてもいいし、卓上に置いてある揚げ玉を入れてもいい。でもこのままいただくのが一番いいかなとつゆを汚さずにいただいた。うどんはもこのつゆにはぴったり。するするといただいてつゆも飲み干してしまいそう(まだ夜は長いので自重)。旨かった。次は「手打ち水車ざる」「水車鴨ざる」あたりのそばをいただいてみよう。(勘定は¥650)

 

生そば処 東京庵 本店

愛知県豊橋市大手町135

 

( 豊橋 とよはし 東京庵豊橋本店 とうきょうあん 蕎麦 そば 生そば うどん 饂飩 にかけうどん 定食 老舗  )

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