The Future / Leonard Cohen (1992)
レナード・コーエン(Leonard Cohen)の92年のアルバム「The Future」。自分がレナード・コーエンをしっかり聴いたのは1994年のオリバー・ストーン監督の映画「Natural Born Killers」のサウンドトラック(ジャケ写真下)が初めて。
そこにはこのアルバムに収録されている「The Future」と「Waiting for the Miracle」の2曲が収録されていた。サントラはナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のトレント・レズナー(Trent Reznor)が手掛け、映画は模倣犯が続発し、内容や表現方法も賛否両論だったが、劇中の台詞を取り入れたサントラはとても出来が良く気に入っていた。ハードな音楽が主のそのサントラの中でも異質なハスキーで低音のレナードの歌が妙に印象に残っていたので、当時手を出さなかったレナードのこのオリジナル・アルバムを四半世紀を経て聴いてみる。
サントラに収録されていた02「Waiting ~」はむしろ異質な曲(アレンジも何かも一等カッコイイのだが)で、ちょっと不穏な感じのするSEやアレンジはサントラだからなのかなと思っていたら、オリジナルもそのままだった。他は落ち着いた大人のポップスという曲調。彼のスタイルでもあるが、女性コーラスが加わるのが特にそれっぽい。でも歌われているテーマは重いものも多く、表題曲でも”ベルリン・ウォール”、”スターリン”、”ヒロシマ”、”チャーリー・マンソン”なんていうワードが出てくる。それが彼が甘く低い声で呟くように歌うと全部ラヴ・ソングに聴こえてしまう不思議(笑)。というか、この声にやられてしまわない女性が居るのかどうか…。
amazonにて購入(¥365)
- Label : Sony
- ASIN : B0000028W9
- Disc : 1