ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Island Folk (Mojo Magazine) / Various Artists

2020年12月01日 | 雑誌付録CD

Island Folk (Mojo Magazine) / Various Artists (2009)

英音楽誌「Mojo」の2009年6月号の付録CDは「Island Folk」特集。ジャケの色から盤(写真下)まで、かつてのアイランド・レーベルのデザインが模してあるのが素敵。特にイギリスのフォーク・ミュージックに興味があった訳ではないが、副題に「An Acoustic-Led Celebration」とあり、ツェッペリンを匂わしていたので気になって手に入れてみた。

1968年、鳴り物入りでデビューしたレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)。ハードな音でブルーズを奏でセンセーションを起こしたが、その素地のひとつにフォーク・ミュージックもあり、特に3枚目のアルバムではその影響を隠さず前面に出したところ、当時はかなり評判が悪かったと聞く。ただ現在の評価は違って、そういう多様な音楽からの影響があったからこそ彼らの音楽は古くならず今聴いても素晴らしいのだという評価に変わっている(と思う)。自分も最初は特に好きではなかったが、アルバムからのシングル「Immigrant Song(邦題:移民の歌)」の日本盤を買って、B面曲「Hey Hey What Can I Do」を聴いてからアコースティック・サイドのツェッペリンも好きになった。ここに収録された曲とアーティストは以下の通り。

01 John Martyn - Go Down Easy
02 Fotheringay - The Sea
03 Jethro Tull - We Used To Know
04 Nirvana - Lonely Boy
05 John & Beverley Martyn - Primrose Hill
06 Sandy Denny - No More Sad Refrains
07 Richard And Linda Thompson - The End Of The Rainbow
08 The Incredible String Band - Red Hair
09 Claire Hamill - Where Are Your Smiles At
10 Fairport Convention - She Moves Throught The Fair
11 Dr Strangely Strange - Dark-Haired Lady
12 Quintessence - Pearl And Bird
13 Amazing Blondel - Willowood

ゼップの「Ⅳ」にも参加したサンディー・デニーを始め、英フォーク界、あるいはフォーク・ミュージックの一面を持つ重要アーティストが並ぶ。自分はこの辺りの知識が全く無いに等しいので、この人選がどうとか、時代はどうとかはよく分からないのだが、自分がイメージする”フォーク”とはちょっと毛色の違った感じの曲が並ぶ。どちらかというと”プログレ”っぽいと思うのだがどうだろうか。ジェスロ・タル(Jethro Tull)なんてハードなギターも入ってまさにそんな感じ。自分が杓子定規なフォーク(イメージするのはアメリカのガスリー、ディラン、バエズ、っていうところ…)しか聴いてこなかったからかもしれないが。アイランド・レーベルのフォークに特徴があったということか、それともイギリスのフォークが独特なのか。

オークションにて購入(¥465)

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千代娘 @愛知県豊橋市

2020年12月01日 | 愛知県(三河・老舗)

豊橋の割烹「千代娘」へ遅い時間に訪問。建て直す前の頃からずっと寄ってみたいと思っていた店。創業は昭和32年(1957)だとか。こちらも日曜休みなのでなかなか機会がなかった。暖簾をくぐって尋ねると席は空いているとのこと。遅い時間で良かったナ。まだ真新しく見える店内は右側にカウンター席、左側に小上がり席がある。カウンターの上には惣菜が盛られた大皿が並ぶ。白い調理服を着たご高齢の主人は調理場を行ったり来たりして忙しそう。給仕をやっているのは娘さんかな(未確認)。カウンター席の端に案内され、マスクケースを頂いたのでマスクを仕舞い、酒は「千代娘・本醸造」(静岡)をぬる燗でお願いした(※確かに”千代娘”と書いてあったと思ったが、ここの蔵は廃業したんじゃ…)。目の前に大画面のテレビがあったのが意外。猪口を選ばせてくれたのでなるべく口当たりの薄い物を探し、徳利から注いでグイッとやる。お通しは「イタヤ貝酢味噌」。これでもうイチコロ(笑)。

経木にびっしりと書かれた品書きを眺める。どれもこれも旨そうだが、もう食べてから来ていたので最初からあまり大そうな品を頼むつもりもない。目の前の皿にあった小さい殻付きの「トコブシを下さい」とお願いすると、「トコブシじゃなくて稚アワビなんです。」とのこと。いや、失礼しました。もちろんいただいた。包丁の入った「稚アワビ」は濃いめに味付けしてある。軟らかく煮られたのを口に入れ、酒で追う。旨いナー。次の酒は「四海王・福」(福井)を熱燗で。「うの花」を追加。上にちょこんと木の芽(山椒の若葉)がのせられているのが割烹らしい。これが意外とたっぷり。戻した椎茸の風味がしっかりと利いていて、味加減も良い。給仕女性と少し話したり、目の前のテレビでやっていた酒呑みの番組(笑・「にっぽん酒処めぐり」)を見ながらゆっくりと杯を重ねた。もう少し色々食べてみたかったが、遠征先ではなかなかそうもいかない。機会があったらゆっくり腰を落ち着けてまた呑んでみたいなァ。品書きに値段は書いてなかったが心配するほどではなかった。(勘定は¥3,000程)

 

割烹 千代娘

愛知県豊橋市松葉町3-83

 

( 豊橋 とよはし ちよむすめ 割烹料理 居酒屋 酒場 ミシュラン ビブグルマン 太田和彦 )

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