久しぶりに岐阜市真砂町の麺類食堂「太田屋本店」へ。創業は大正12年(1923)。相変わらずの渋い佇まい。アーケード下だけれど、この店先の雰囲気が堪らない。開け放しの入口の夏暖簾をくぐって中へ。土間のテーブル席に腰掛けたが店の方がなかなか奥から出てこない。その間に品書きを吟味。壁に貼られた紙短冊の順に目で追っていく。最初は「木の葉丼」かなにか、丼物を頼もうと思っていたのだけれど、ふと目に付いた「みそころうどん」を試してみることに。今まで品書きにあった覚えが無いし、紙が新しいので新しく出すようになった品なのかも。奥に大きな声をかけてお願いした。
しばらくして運ばれた「みそころうどん」は水で締めたうどんの上に、肉味噌、きゅうり、レタス、トマト、豆腐がのった冷やし中華、あるいはジャージャー麺のような体裁のうどん。なるほどそうきたか。肉味噌は辛味は無く、生姜の刻んだのが沢山入っている。甘過ぎずいい感じ。これをうどんに混ぜていく。この地方の昭和の方なら分かると思うが、給食で出た「ソフトめん」に似ていなくもない。うどんはキンキンに締めてある訳ではなく”ぬる”程度。茹で加減はかなり軟らかい。うどんと具材の温度差がちょっと中途半端だけれど、ぼてっとした肉味噌の味が絡んで旨い。次は「夫婦そば」か「カレーライス」で。(勘定は¥650)
この後の記事はこちら (4)
太田屋本店
岐阜県岐阜市真砂町9-6
( 岐阜 ぎふ 太田屋 おおたや おおたやほんてん 麺類食堂 大衆食堂 うどん ころうどん 丼物 炸醤麺 )