Mirror Ball / Neil Young (1995)
ニール・ヤング(Neil Young)1995年の作品「Mirror Ball」。21枚目のオリジナル・アルバム。演奏はあのパール・ジャム(Pearl Jam)の面々で、彼らの故郷であるシアトルのスタジオで録音されている。プロデュースはブレンダン・オブライエン(Brendan O'Brien)。エンジニア出身で、パール・ジャムの過去のアルバムをプロデュースし、この後も大物アーティストにどんどん起用されて売れっ子になった腕っこき。自分も彼の作る音は大好きで、クレジットされているアルバムも多数所有している。ステージでも着飾らない普段着の衣装で、ぶっといノイズ・ギターを鳴らしていたニールは、グランジ全盛期には「The Godfather Of Grunge」の称号を与えられていたから、この融合は必然だったのだろう。
曲を聴いているとスタジオで録音されているだろうにも関わらず、ライヴ会場での演奏を収録したかのような雰囲気と音の質感がある。まさか「せーの」で演ったのではないだろうが、パール・ジャムの面々も歪んだギター2本で重ねるような演奏をするのが得意だからライヴ感が出ているのかな。世代差のあるニールとバンドだが、その溝を感じさせないのがニールの凄いところ。どの曲も隙が無く、佳曲揃い。聞くところによるとニールはドラムのジャック・アイアンズ(Jack Irons、元レッチリ)をえらく褒めちぎっていたそうだ。フロント・マンのエディ・ヴェダー(Eddie Vedder)の存在感が無いが、記録によると当時エディはストーカーの問題を抱えていてなかなか自宅を出ることが出来ず、レコーディングにはあまり参加していないのだとか。
ブックオフにて購入(¥250)
- Label : Reprise / Wea
- ASIN : B000002MZ9
- Disc : 1