岐阜市の福光で、ある食堂に行くも残念ながら入口に臨時休業の貼紙が。ちょうど女将さんが外から帰って来て「ごめんねー。」と。そこで前から行こう行こうと思っていた柳ヶ瀬から移転した「一銭洋食じゅん」へ。自転車で店の前まで来ると回転灯がくるくると回っていた(この地方では”営業中”の意)。引き戸を開けようとするも開かない。あれ、まだ始まっていなかったかとごちゃごちゃやっていたら反対側がスーッと開いて主人が「?」という顔を。開ける方を間違っていただけだった…(恥)。赤面しながら中に入ると鉄板のある焼き台の横に3席ほど座れる場所がある。「食べていかれますか?」と訊かれたので「ハイ」と座らせてもらった。久しぶりに顔を見る高齢のご夫婦。お元気そうでなにより。「ミックス」をお願いした。お2人での調理が始まる。この地方では定番の重ね焼き。女将さんが薄く生地を敷き、その上から具材がのせられる。ネギがたっぷり。薄焼きで、主人によってヘラで念入りにペタンペタンと押され、時々ヘラの角で穴を開けて火を通していく。焼き上がるとさらっとしたソースが塗られて半分折りに。「おまちどうさま。」と平皿で供された。
「ミックス」なので豚肉と玉子入り。やや硬めに焼かれた生地は香ばしく、中はネギの風味が強くて旨い。柳ヶ瀬以来なので久しぶり。女将さんに「こういうお好み焼きは初めて?」と訊かれたので「柳ヶ瀬以来です。」と返事したら、「柳ヶ瀬でも来てくれとったんかねー!」とたいそう喜んで下さった。あちらはコロナ禍で出前(主にスナックやクラブ)が無くなり、家賃も高いのでこちらに移ってのんびりやることにしたのだそう。ここは元呉服屋だったのだとか(確かにその名残りが棚にある)。少し柳ヶ瀬界隈の昔話をして、勘定してもらって辞去しようとすると、自分なんか小柳町の店も数回しか行ったことないのに外にまで出てきて見送って下さった。次は「焼きそば」を食べに行こう。(勘定は¥500)
移転前の記事はこちら
↓ 福光の住宅街の中にあった日本家屋(建築詳細不明・場所失念)。客間と思われる洋館がくっついている典型的なタイプ。こういう洋館は必ず家屋に向かって右側にある。植込みの上から写真を撮ろうと思ったが、これ以上やると盗撮だ(笑)。
一銭洋食 じゅん
岐阜県岐阜市福光西1-2-7
( 岐阜 ぎふ 福光 ふくみつ いっせんようしょくじゅん お好み焼 おこのみやき ねぎ焼き ねぎ焼 移転 近代建築 )
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