ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Schizoid Man / King Crimson

2021年03月21日 | プログレッシヴ・ロック

Schizoid Man / King Crimson (1996)

どういう経緯で発売されたEPなのか知らないが、キング・クリムゾン(King Crimson)のデビュー作収録曲にして最も有名な曲「21st Century Schizoid Man(21世紀の精神異常者)」のエディットとオリジナル、それに3つのライヴ・テイクを収録した5曲入りCD。最近なぜかまたCMに採用され、テレビからクリムゾンが流れてくる違和感(笑)。

※現在はレコ倫の関係で「21世紀のスキッツォイド・マン」という身も蓋もない邦題になっています。

この曲が収録されたデビュー盤「In The Court Of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)」、実はアルバムは持っていなくて、ダビングしたカセット・テープを持っているだけ。レンタル・レコードだったか覚えが無い。正直クリムゾンは最近まで全然好きじゃなくて、ロバート・フリップ(Robert Fripp)の作品は他のアーティストと共演したポップな作品の方が興味があった。近年は様々な音源がネット上にオフィシャルで配信されて、それらを聴くようになってからベスト盤を買ったりして、以前よりずっとよく聴くようになっている。

ライヴ・ヴァージョンの3曲はそれぞれ、1969年・サンフランシスコ、1972年・デラウェア、1974年・ニューヨークのライヴ音源。録音年が違うこともあって音の感触もそれぞれ違うが、どれもスタジオ・テイクよりもどっしりとした印象。劇的な曲展開のこの曲が、ある時にはハードロック、ある時にはフリージャズ、ある時にはまるでクラシック、と色々な表情を見せるのが面白い。インプロヴィゼーションの部分は年代を経る毎に自由度が上がっていく印象。69年はまだ日が浅いとあってオリジナルに忠実、72年はギターの音もハードで一番フリーキー、74年はどっしと落ち着いた演奏という印象。メンバーの変遷は複雑すぎて疎いので誰がどう活躍しているとかは全然知らないのだが、この辺りのライヴ音源を早くから聴いていたら、もっと好きになっていたかもしれない。

オークションにて購入(¥380)

  • Label : Virgin
  • ASIN : B0000071CP
  • Disc : 1
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ル・モンド (3) @岐阜県岐阜市

2021年03月20日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の喫茶店の至宝、昭和50年(1975)年創業の「ル・モンド」。ご高齢の主人が1人でやっていらっしゃるコーヒー専門店。ある日曜の昼下がりに寄ってみた。外れた時間とあって先客は若い女の子2人のみ。最近この店では若い子を見ることが多い。奥の席に腰掛けてメニューを眺める。こちらコーヒーの種類も沢山あり、以前にいただいた「アイリッシュコーヒー」の他にも様々な味や淹れ方のコーヒーがあってとても興味深い。ちょうど主人の死角だったのか自分が店に入ったのを気付いていない様子だったので、カウンターまで行って「ターキッシュコーヒー」をお願いした。「ターキッシュコーヒー」がどんなのか知って注文した訳ではないのだが、メニューの注釈によると”1634年以来からのコーヒーの歴史を物語るトルコ風コーヒー”だそう。ワクワク。主人がゆっくりとテーブルにアルコールランプと銅製の小鍋を用意してくれた。断って写真を撮らせてもらう(写真下)。

挽いた粉を鍋でしっかり煮出す原始のやり方なのだそう。主人は火をつけるとテーブルを離れ、孫のような歳の女の子に「お腹ぽんぽんになったかな?(お腹はいっぱいになったかな?)」と優しく語り掛けている。女の子達はわざわざ名古屋から来たのだそう。主人に「何しに岐阜に来たの?」と尋ねられ、「この店に来たくて来ました!」とお上手。ガチャガチャと音のするレジスターにも大喜びで写真を撮っていた。この後の客も若い女の子ばかり。モテモテだなァ(笑)。主人は「今、学校が休みやでね。」と飄々とおっしゃるが、いやいやこのクラシックな店の雰囲気と主人の優しい人柄ゆえでしょう。

しばらくして小鍋の蓋が躍り始め、隙間から湯気が吹き出てきた。主人に告げると一度蓋を取って様子を見た後、まだ煮詰めるようでまたテーブルを離れた。またしばらくして戻って来た主人がカップに小鍋のコーヒーを濾して注ぎ、完成。添えられた菓子はなぜか「ばかうけ・ごま揚げしょうゆ味」(笑)。「ターキッシュコーヒー」は想像通りしっかりと濃くエスプレッソ(あるいはドッピオ)のような感じに濃縮されている。苦味はしっかりなのでさすがに胃にグッとくる。途中でザラメの砂糖を少し入れるとまとまりが良くなった。旨いナー。「歳をとったから。」とゆっくり後片付けをされる主人の手を煩わせないよう勘定をカウンターに置いて店を出た。次はどんなコーヒーに出会えるかしらん。(勘定は¥500)

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コーヒー専門店 ル・モンド

岐阜県岐阜市殿町1-4

 

( 岐阜 ぎふ 殿町 ルモンド LE MONDE アイリッシュ・コーヒー コーヒー専門店 コーヒー専門 珈琲 サイフォン 純喫茶 喫茶店 Irish Whisky )

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八千仙 (2) @名古屋市中村区・中村区役所

2021年03月19日 | 名古屋(中村区・西区)

地下鉄「中村区役所駅」の南西、黄金通の西側にあるとんかつの「八千仙」へ。店先に自転車を停めて暖簾をくぐる。店に入るとコロナ禍(第3波)の最中でありながらテーブル席3つが全て埋まる盛況ぶり。カウンター席に腰掛ける。カウンター席に仕切りが出来ていた。壁の品書きから「オムライス・赤だし付」をお願いするも「ちょっと時間がかかる」と告げられる。見渡すとまだほとんど皿が出ていない状態。「構わない」旨答えて待つことに。品書きに”新鮮な海の幸・生かき用”という「カキフライ」があったのでどうしても食べたくなり、単品を追加でお願いした。コック帽にコックコートの主人と女将さんは淡々と調理を進めている。揚げ鍋は大きくなく、キャノーラ油が注ぎ足されている。突然、後ろの客が食事をしながら猛烈な勢いで咳をし始めた。もちろん何かが喉に詰まっただけだとは思うが、時期が時期だけに皆、引く(苦笑)。

「お待ちどうさま。」と、まず先に出てきたのは「カキフライ」。型は大きくないが7個並んでいる。少量のタルタルソースが添えられ、別に中濃ソースが出された。熱々をいただく。身がしっかりと詰まった感じの旨いカキフライだ。こういうのをいただくと、身がデカけりゃいいってもんじゃないナと分かる。ひと口で食べられるのもイイ。口いっぱいに磯の風味が拡がる。添えられたドレッシングのかかったみずみずしい野菜で口をリセットしながら立て続けにいただいた(本当はビールが呑みたいが…我慢)。

後から「オムライス」も登場。綺麗な紡錘形に整えられた薄焼きタイプのオムライス。しっかりと端がつまんであるので後から薄焼きの玉子を巻くタイプだろうか。酸味のしっかりとしたケチャップソースがかけられ、福神漬が添えてある。スプーンを入れると中はしっとりとして濃いめの味付けのケチャップライス。中に肉片が入っている。かなり細かいので分かり辛いがビーフだろうか。赤だしも啜りつつ完食。旨かった。次は「海の幸定食」っていうのもいいかもな。(勘定は¥1,770)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 中村公園近くの路地で見付けた3連長屋の住宅(建築詳細不明)。ここいらで時々見かける様式。いわゆる”文化住宅”的な感じで建てられたのだろうか。こちらも玄関横に突き出た間が隅切り屋根だったり、下見板張りだったりと洋館っぽい。

 

↓ 同じく中村公園近くの路地で見付けた面白い住宅3棟(建築詳細不明)。斜めに走る大胆な意匠の屋根や庇が楽しい。軒は分かれているので同じ設計士が手掛けた分譲住宅か何かだろうか。

 

 


 

 

元祖名代 とんかつ八千代分店 八千仙

愛知県名古屋市中村区西米野町1-86-4

 

( 名古屋 なごや 太閤通 大門 おおもん やちせん とんかつ ステーキ 八千代分店 八千代本店 洋食 エビフライ カニクリームコロッケ 近代建築 中村遊郭 )

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金光食堂 @岐阜県岐阜市(2)

2021年03月18日 | 岐阜県(岐阜)

ある祝日の昼に岐阜市桜通の麺類食堂「金光(桜通支店)」へ。表に自転車を停め暖簾をくぐる。まだ口開けの時間だったが先客が2組。すっきりと綺麗に整った店内の一番小さなテーブル席に腰掛けた。目当ての品があった訳ではなかったので、女将さんに時間を貰い品書きをじっくりと眺める。先客が食べているのは気になっていた「焼きそばサラダ」だろうか。大きな平皿に焼きそばと野菜サラダが合い盛りでたっぷり盛られている。「中華そば」「ハムエックス」〔ママ〕「木の葉丼」あたりで迷っていたのだが、ふと思い付きで「天丼」を注文した。

しばらくして盆にのって「天丼」と味噌汁、たくあん、竹輪と揚げの煮物、それに季節物のキンカンが2つ運ばれた。丼の上の天ぷらは、まるで”あの”天ぷらを思わせるような厚着の海老天が2本。ひょっとしてこちらもかつては市内の古い食堂に海老天を一手に卸していた「伊藤天ぷら店」で仕入れていただろうか(未確認)。もしそうだろうとしたらそれに似せて揚げてあるのかも。ふやけた衣はもちろん揚げ置きだろう。これがつゆをたっぷり吸ってご飯の上に覆いかぶさっている。もちろん海老の長さは衣の半分以下だが(笑)、これは岐阜市の古い麺類食堂では当たり前の仕様だった訳だから文句などあろうはずもない。つゆを吸った衣とご飯って旨いなァ。つゆは少し甘めの味付けなので一味を振ったり、間に味噌汁や漬物を挟んだりして掻き込んだ。まっすぐ西に向かった街道沿いにある「鏡島店」がずっと休んでいるのが心配だ(※閉店されました)。(勘定は¥700)

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うどん・そば・洋食・丼物 金光食堂 (金光桜通支店 井口家

岐阜県岐阜市桜通6-24-2

 

( 岐阜 ぎふ かねみつ 金光桜通 金光桜通支店 井口家 麺類食堂 大衆食堂 洋食 中華そば ラーメン 丼物 )

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The Real... Duke Ellington / Duke Ellington

2021年03月17日 | ジャズ

The Real... Duke Ellington / Duke Ellington (2012)

コロンビア、ソニー系の大御所アーティストの廉価版CD3枚組の「The Real...」シリーズ。今回購入したのはジャズの巨人、デューク・エリントン(Duke Ellington)。女性ヴォーカルを加えたものを含む彼のビッグバンド(オーケストラ)の演奏が、3枚のCDにたっぷり75曲詰まっている。以前記述したように、自分がデューク・エリントンの音楽を聴いたのはストーンズ(The Rolling Stones)の81年のツアーのオープニングに流れた「Take The "A" Train(A列車で行こう)」を聴いてから。亡くなった父は昔からビッグバンドのジャズが好きで、幼少の頃に車の中で色々聴いた覚えがあるのでデューク・エリントンのCDも持っていたはず。

「The Real...」シリーズはたっぷりのヴォリュームでありながら値段が安いし、総じて内容が充実しているのはこのデューク・エリントン版でも同じ。たっぷりと75曲収録されている。彼のディスコグラフィーは全然把握していないし、この「Real...」シリーズ唯一の欠点でデータがほとんど記載されていないので、いつ頃の録音だとか、どのLP(それともSPか)に収録されていた曲だとかが分からないのが惜しい。それがあるだけで随分満足度が違うのだが…。音からするとかなり古そうなので、彼の初期のコロンビア録音も含まれているんじゃないかな。40年代頃のハーレム、紫煙たなびく場末の薄暗い地下ジャズ・クラブで、バーボンでもやりながらこんな音楽を聴けたのなら最高だろう(←ちょっと怖いか・笑)。これを機会に、亡くなった父が箱に詰めたまま棚に仕舞ってある10インチ盤を引っ張り出してどんなアーティストがあるか調べてみようかな。

→ <後日> いくつもある箱の中から何枚か出してみたけれど、カンパニー・スリーヴの付いているだけの物がほとんど。クラシックが多いかな。知っているポピュラー・アーティストはドリス・デイ(Doris Day )、シナトラ(Frank Sinatra)、江利チエミ、ペギー葉山くらい(笑)(写真下)。とても1枚1枚は確認出来ないが、ざっと見たところデューク・エリントンは見つからず。これらをちゃんと聴くかどうかは別にして、壊れたままのレコードプレーヤー、直さないとナ。

 

amazonにて購入(¥498)

  • Label : RCA
  • ASIN : B0079ZG7GU
  • Disc : 3
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五平餅おぎの @岐阜県恵那市

2021年03月16日 | 岐阜県(東濃)

中津川からの帰り道、おやつに五平餅でも買って食べようと車を走らせるも、目的の店が休みだったので、次なる候補店へと車を走らせる。こだわらなければ道の駅か国道沿いのどこかに寄れば買えるだろうけれど、五平餅食べるだけに何キロ車を走らせているんだか…。辿り着いたのは恵那駅の南西、長島町にある「五平餅おぎの」。中に入ると感染予防で透明ビニールで仕切りが作ってあり、店の奥には入られないようになっている。”5本550円~”ということなので5本お願いした。

支払いを済ませ車の中でさっそく1本。包みを開けると車内に何とも言えず香ばしい匂いがたちこめる。こちらの五平餅は1本の竹平串に丸い粒が3つのタイプ。粒感の残る濃厚な甘味噌だれで、風味からすると胡桃が入っているかな。甘くて強いコクがある。焼いてすぐのを貰ったはずだが、焼き目はあるけれど熱くはないのでたれが常温なのだろう。甘くて強いコクがある。旨いなァ。小判型と違って一粒を口に放り込めるので食べ易い。とりあえず1本だけのつもりだったけれど、結局立て続けに2本食べてからハンドルを握った。(勘定は¥550)

五平餅 おぎの

岐阜県恵那市長島町中野475-57

 

( 恵那 えな 荻野 おぎの 五平餅おぎの 持ち帰り テイクアウト 郷土料理 胡桃味噌 クルミ味噌 )

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富士 @名古屋市熱田区・幡野

2021年03月15日 | 名古屋(熱田区・中川区)

尾頭橋の南、百曲街道(※)沿いにある喫茶「富士」へ。以前この辺りをバイクで走っていて、レースのカーテンが下がった店の佇まいを見てブックマークしておいた、いかにも昭和な雰囲気の喫茶店。この日は車だったが、裏手に僅かな駐車スペースがあるのは確認していたので車を停めて中へ。午後遅い時間だったので純粋な喫茶利用。店内はフロアが広く赤いビニールソファーのテーブル席が5つくらい並んでいる(奥にもっとあるかも)。カウンター席は使用していなさそう。丸いペンダントライトが下がって、外からの想像通り昭和な雰囲気を残す意匠だ。年配の女性が1人。「コーヒー」をお願いした。

※「百曲街道(ひゃくまがりかいどう)」:江戸時代に堀川と庄内川に挟まれた干拓地沿いに出来た街道

しばらくして「コーヒー」が運ばれた。伝票からいくと豆の卸は中区の老舗「ワダコーヒー」のようだ。白いカップとソーサーに、しっかり濃い色をしたコーヒー。色だけでなく酸味もしっかり。柿の種が付いていたのでポリポリとやりながらゆっくりと休ませてもらった(といっても15分だが)。メニューには無かったと思うが、壁に「ビーフカレー」「エビピラフ」「鉄板スパゲティー」と貼り出してあったので、次は食事目当てで入ってみよう。(勘定は¥380)

 


 

↓ 堀川に架かる八熊通の「住吉橋」(昭和12年・1937・建造)。名古屋市内では珍しいというラーメン橋台橋。関東大震災後に復興された橋の標準的デザインなのだとか。大きな親柱には素敵なデザインの照明(橋灯)も付いている。

 

 

 


 

 

喫茶 富士

愛知県名古屋市熱田区幡野町9-6

 

( 名古屋 なごや はたの ふじ 喫茶 喫茶店 純喫茶 珈琲 Coffee 軽食 ランチ サンドイッチ 近代化遺産 近代建築 震災復興橋梁  )

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若竹中華飯店 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2021年03月14日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市民病院に近い寿町にある中華料理店「若竹中華飯店」へ。店はなかなか素敵なビルの1階にあるのだが、大きな看板が出ている訳ではないし、入口が駐車場の奥に引っ込んでいるのでパッと見ても店があることが分からない。日曜休みの店なので今までなかなか訪問出来なかったが、ある日、まだ口開けの時間に店に入ってみた。店内は土間にテーブル席が3つとこじんまり。年配のご夫婦でやっていらっしゃる。品書きを眺めてびっくり。とても値付けが安い。この令和の時代にラーメンもチャーハンも300円台、一番高い品でもエビフライ定食の800円台って…。昼のサービスメニューも豊富で目移りしてしまうが、”お好みミニセット”という選択出来る中から「チャーハン」と「ギフジャン」をお願いする。思うことがあったので別に「ギョウザ」も注文した。

手際良く調理が進み、まず「チャーハン」と「ギフジャン」が運ばれた。「チャーハン」はやや小さめの銘入りの平皿に盛られていて上にグリーンピースが散らされている。具材は細かく刻んだ人参、玉子といったところ。そして脇には紅生姜。レンゲですくうとハラリとほどける炒め加減。口にしてみるとふわっとしていて、旨い。味付けはしっかりめで、口当たりが抜群。昨今は口中の水分を持っていかれそうなほど米の水分の飛んでしまったパサパサの炒飯を”パラパラの炒飯”と有難がっている人も多いが、こういうのが本当に旨い炒飯だよなァ(個人的には”しっとり”タイプも好き)。名前に惹かれた「ギフジャン」はいわゆる肉味噌ののった”ジャージャー麺”。ミニなので麺量は少なめで水で絞められている。具材は肉味噌の他、きゅうり、ハム。どうしてこの品名なのか知らないが、以前に何かそういう地域振興企画でもあったろうか。

別で頼んだ「ギョウザ」は後から到着。7個。小皿のタレを見て「やはり」と確信。辛味が入ってとろみのある甘酸っぱいタレ。そう、関市にある同名の「若竹」で出される独特のタレだ。餃子本体もあちらほどではないにせよ”揚げ”に近く、各面にしっかりと焼きが入っている。パクパクッと平らげた。勘定をしてもらう際に尋ねると、やはり関市の「若竹」の遠縁に当たるそう。40年も前で今はもう繋がりは無さそうだが、あちらで教えてもらった「ギョウザ」だから似ているのだとか。近所なら通うこと必至だし、まだまだ食べてみたい品が沢山あるが、近々土日休みになるようなのでなかなか訪問が難しいのが残念。次は変わった名前の「ワーヨクメン」か「ヨクシーメン」にしてみようか。(勘定は¥800)

この後の記事はこちら (2

 

 

若竹中華飯店

岐阜県岐阜市寿町6-16-1

※閉店されました(令和5年11月現在)

 

( 岐阜 ぎふ わかたけ 若竹 わかたけちゅうかはんてん 中華料理 ラーメン 餃子 ギョーザ 炒飯 閉店 廃業 )

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Valve Bone Woe / Chrissie Hynde with The Valve Bone Woe Ensemble

2021年03月13日 | ジャズ

Valve Bone Woe / Chrissie Hynde with The Valve Bone Woe Ensemble (2019)

我が愛するプリテンダーズ(The Pretenders)のクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)が2019年に発表した2枚目のソロ名義のアルバム。異色なのはシナトラ(Frank Sinatra)やコルトレーン(John Coltrane)、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)、ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)など、ジャズのスタンダードやボサノバ、ロック・スタンダードのアレンジ曲など、ロックンロールではない彼女のヴォーカルが満載なこと。インタビューではこういったジャズが身近だったというクリッシー。聞けばジャケット等のアートワークにも採用された一連の油絵も彼女の作品で(作品写真下)、この歳にして創作意欲旺盛な一面が見られる。

そもそも近年はオーケストラと共演したり、映画の挿入歌を歌ったり、トリビュート盤に参加したりと、いわゆるロックじゃない曲をよく演っていたので、こういう作品が出ても驚かないが、アルバム全部となるとどうか。女性にしては低いけれど、見た目と違ってとても甘い声質でもあるクリッシーがこういう曲を演ると、しっかりとアンニュイな雰囲気が漂い、想像通りビタッとハマっている。バックの演奏は近年相棒として活躍している現プリテンダーズのJames Walbourneも参加しているテンポラリーなものだと思うが、まるきりスタンダードな演奏ばかりっていう訳でもなくエフェクトとしてシンセなども使用しているようだ。13にはジェフ・ベック(Jeff Beck)とも共演した女性ベーシスト、タル・ウィルケンフェルド(Tal Wilkenfeld)も参加している。自分はクリッシーの大ファンなので充分楽しめるが、それでもお腹いっぱい、続編は要らないかな(笑)。

amazonにて購入(¥1,268)

  • Label : Bmg Rights Managemen
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  • Disc : 1
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すや西木 @岐阜県中津川市

2021年03月12日 | 岐阜県(東濃)

恵那市から少し足を延ばして中津川市へ。郊外の国道19号線沿いにある栗きんとんの「すや西木」へ。こちらは新しい店だが、”西木”という土地にあるのだとばかり思っていたら、「栗といふ文字は西の木と書て、西方浄土に便ありと」という「奥の細道」の一節から採られたのだとか。広い駐車場に車を停めると遠くには雪を冠った南アルプス(多分)の山々を望む景色。店舗脇には「榧(かや)」という甘味処もある。手を消毒して中に入るとガラスショーケースの中に様々な菓子が並んでいた。「栗きんとん」はと思ったが1月までなのだそう(訪問2月)。ま、そりゃそうか。他には上生菓子も並んでいた。購入したのは箱入りの「栗金鍔(くりきんつば)」。こちらはいつも世話になっている方への贈答用。後は自家用にいくつかの菓子を袋に入れてもらった。

帰ってから母と分けて家に持ち帰る。「栗こごり」は通年ある平たい菓子。綺麗な黄色で砂糖を纏った姿が薄氷のよう。じわっと栗の味が下に溶けてくる。贈答用にも買った「栗きんつば」はみっしりと小豆餡と栗粒が詰まっている。しっかり甘いが、これでもきんつばにしては抑えめなのだそう。「そばまん」は文字通り蕎麦饅頭。皮に”すや”の文字が押されてある。皮にはしっかりと蕎麦の香り。中はこしあんが入っている。どれもお茶請けにはぴったりで美味しくいただいた。(勘定は贈答用¥1,500程)

本店の記事はこちら

 


 

↓ 中津川市の恵那山の麓にある「恵那神社」(創建時期不明)。母が中津川市の街中でこの神社のポスターを見かけて「綺麗やね。」と立ち止まったので、ならば行こうと車を走らせる。境内に何本もそびえ立つ杉の木が圧巻。社の正面脇にも立派な夫婦杉がある。残念ながら高齢の母は石段が昇れずに諦め、母の分もお参りして写真(下)を撮って戻って見せた。

 

 


 

すや西木

岐阜県中津川市中津川1296-1

 

( 中津川 なかつがわ すや すやにしき 和菓子 栗きんとん くりきんとん くりきんつば えな神社 えな山 めおと杉 中津川宿 )

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