Schizoid Man / King Crimson (1996)
どういう経緯で発売されたEPなのか知らないが、キング・クリムゾン(King Crimson)のデビュー作収録曲にして最も有名な曲「21st Century Schizoid Man(21世紀の精神異常者)※」のエディットとオリジナル、それに3つのライヴ・テイクを収録した5曲入りCD。最近なぜかまたCMに採用され、テレビからクリムゾンが流れてくる違和感(笑)。
※現在はレコ倫の関係で「21世紀のスキッツォイド・マン」という身も蓋もない邦題になっています。
この曲が収録されたデビュー盤「In The Court Of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)」、実はアルバムは持っていなくて、ダビングしたカセット・テープを持っているだけ。レンタル・レコードだったか覚えが無い。正直クリムゾンは最近まで全然好きじゃなくて、ロバート・フリップ(Robert Fripp)の作品は他のアーティストと共演したポップな作品の方が興味があった。近年は様々な音源がネット上にオフィシャルで配信されて、それらを聴くようになってからベスト盤を買ったりして、以前よりずっとよく聴くようになっている。
ライヴ・ヴァージョンの3曲はそれぞれ、1969年・サンフランシスコ、1972年・デラウェア、1974年・ニューヨークのライヴ音源。録音年が違うこともあって音の感触もそれぞれ違うが、どれもスタジオ・テイクよりもどっしりとした印象。劇的な曲展開のこの曲が、ある時にはハードロック、ある時にはフリージャズ、ある時にはまるでクラシック、と色々な表情を見せるのが面白い。インプロヴィゼーションの部分は年代を経る毎に自由度が上がっていく印象。69年はまだ日が浅いとあってオリジナルに忠実、72年はギターの音もハードで一番フリーキー、74年はどっしと落ち着いた演奏という印象。メンバーの変遷は複雑すぎて疎いので誰がどう活躍しているとかは全然知らないのだが、この辺りのライヴ音源を早くから聴いていたら、もっと好きになっていたかもしれない。
オークションにて購入(¥380)
- Label : Virgin
- ASIN : B0000071CP
- Disc : 1