日本棋院発行の「週刊碁」に石倉九段、梅沢女流棋聖、万波四段による「アクティブ囲碁普及座談会」の記事が載っていました。
「以前に比べ囲碁を取り巻く環境が変化しており、普及活動も変化に対応していくことが必要」、そんな主旨の内容でした。
以下、囲碁PRの一部を抜粋
「心の成長に役立つ囲碁の効能」
梅沢 話題はかわりますが、石倉先生は囲碁を覚えるとどういう良さがあると思われますか。
石倉 囲碁は実利と厚味のバランスを非常に求められる点です。実利をお金や出世といった目先の利益とするならば、厚味は健康や友人、趣味などに例えられるでしょう。
これは子どもたちに限った話ではありませんが、今の世の中はあまりにも実利主義に走りすぎていると思います。大局的な見地からものを眺める能力を養うには、囲碁は最高だと思います。
いかさか手前味噌に感じるところもありますが、現在の社会の断面をよくとらえていると思います。
日本の社会も実利偏重の風向きを変えていくことが、必要だと思っています。