仙台市太白区の茶寮宗園で9月26日から打たれていた高尾紳路名人(30)と挑戦者・張栩碁聖(27)による第32期囲碁名人戦七番勝負の第3局は、張挑戦者が白番1目半勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。
第4局は10月10、11の両日、静岡県伊豆市の鬼の栖(すみか)で打たれる。
300手を超す大熱戦。しかも、微細な半目を争う神経戦だった。終盤は両者とも席で落ち着きがなくなった。
盤にかがみ込み、頭をかきむしり、天井を仰ぎ、大きなため息をつく。「やっちゃった…」と嘆声がもれたことも。
終局後の両者は疲労困憊(こんぱい)の様子で、おしぼりで何度も顔をぬぐった。並べ直しての感想はなかったが、ヨセ争いのポイントについて5分間ほど話し合ったとき、2人の顔にも笑みが浮かんだ。死力を尽くした者だけが味わう、爽やかな境地だったのかもしれない。
(朝日新聞より抜粋)
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それぞれ黒番を制した後の第3局、白番・挑戦者の張栩碁聖が緊迫の接戦を逃げ切り、2勝1敗と一歩リードしました。
中盤で白優勢の声が多い中、高尾名人の必死の追込みも届かずという一戦のようでした。
「半目をめぐる緊迫の神経戦」、私などザル碁党にはよく分かりません。細かいということは認識できますがあとは指運まかせ、天のみぞ知るというのがわれらの終盤戦でしょうか。
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今回の対局地は仙台市太白区の秋保(あきう)温泉、茶寮宗園。
秋保温泉は同じ宮城県の鳴子温泉、福島県の飯坂温泉とともに奥州三名湯に数えられるそうです。
仙台の名産といえば「牛タン」、「笹かまぼこ」、「ずんだ餅」、「かき等の水産品」等々、ご当地で温泉と美味に浸ってみたいものです。