囲碁雑誌「月刊・碁ワールド1月号」の特集は「新春座談会/23世本因坊栄寿&万波佳奈四段」でした。
坂田栄寿23世本因坊が、この2008年2月の誕生日をもって、88歳の米寿を迎える。
タイトル獲得数64、二度にわたる7冠王、当時の棋戦タイトルをすべて獲得する全冠制覇、30勝2敗(9割3分8厘)の年間最高勝率、公式戦29連勝、本因坊挑戦手合い17連勝など、数々の記録をつくりあげてきた囲碁史に残る大棋士である。
(碁ワールドより抜粋)
坂田23世本因坊の全盛期は昭和30年代の後半から40年代前半でしょうか。
私が会社の仲間と囲碁を楽しみ始めたのは昭和40年代の前半、坂田の円熟期の頃です。
当時、新聞・雑誌の囲碁欄も「坂田」で埋まっていたようですが、個人的にはスーパースターに対してやや敬遠するところがあり、全盛期を過ぎた高川秀格22世本因坊に親しみを感じていました。
坂田のライバルといえば藤沢秀行。戦歴からすれば坂田の方が一枚も二枚も上手ですが注目度ではひけをとっていません。若手の育成など、秀行軍団としての存在感はいまも健在です。
現在、坂田23世本因坊はあまり表の舞台に登場していませんが、囲碁棋士・勝負師としての生き方はライバル・秀行より、「潔さ、一途さ」の面で好感を持てます。