中国・湖南省常徳市で行われていた「日中韓名人戦(2010『中国・常徳杯』世界囲碁名人争覇戦)」は7月27日の決勝戦で李昌鎬名人(韓国)と古力名人(中国)が対戦し古力名人が黒番1目半勝ちをおさめ優勝を決めた。
古力名人は1回戦で李昌鎬名人に敗れたが、2回戦で日本の井山裕太名人を下し決勝戦に進出していた。
<対局日程>
7月24日(土)1回戦 李昌鎬名人(韓国)黒中押し勝ち 古力名人(中国)
7月25日(日)2回戦 古力名人(中国) 白4目半勝ち 井山裕太名人(日本)
7月27日(火)決勝戦 古力名人(中国) 黒1目半勝ち 李昌鎬名人(韓国)
(日本棋院HPより抜粋)
「井山、古力とがっぷり四つ」、「井山 紙一重、古力 辛抱実り逆転勝利」
(週刊碁見出しより)
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中国主催の新しい国際棋戦ですが、日本ではあまり注目されていなかったようです。
結果は主催国の意地を見せて、古力名人(中国)が優勝、李昌鎬名人(韓国)は準優勝、日本の井山名人は2回戦で古力九段に惜しくも敗れてしまいました。
最近の国際棋戦の結果を見ると、中国、韓国、日本の順位がほぼ定位置になった様相です。
中韓の低学年児童への熾烈な英才教育、日本の棋士養成レベルの低さを考えると、この成績も納得せざるを得ません。しばらくは、この勢力図が続きそうですね。
成績面では中韓に後塵を拝する日本ですが、文化・伝統の面で独自の存在感を示せたらと思っています。
頭脳スポーツと位置づける中韓とは違い、芸道・精神性などで欧米諸国から支持されたら新しい道も開けるのでは・・・。