第35期碁聖戦五番勝負第4局が8月19日(木)に大阪市の関西棋院で行われ、白番の坂井が張栩碁聖に3目半勝ちをおさめて通算成績を2勝2敗のタイとした。
序盤は張碁聖が先行したが、中盤での緩着を坂井七段が見逃さず、追い上げられながらも振り切った。最終第5局は8月27日、東京・日本棋院で打たれる。
<坂井七段の話>
派手な碁ではなかったが、下辺がうまく治まり面白くなった。ヨセは微差だが良いと思った。最終局は無心で戦う。
<張栩碁聖の話>
下辺での打ち方がまずく、甘くなってしまいました。大きく荒らされ、地合いの差が大変になった。
(共同通信HPより抜粋)
「精密坂井、磐石の打ち回し」、「張 流れ掴めず タイに」
(週刊碁見出しより)
◇ ◇ ◇
坂井・挑戦者がきめ細かい打ち回しで、2勝2敗のタイに持ち込みました。棋風はブルドーザーというより、「精密マシン」のイメージですね。
敗れた張栩四冠。名人戦リーグでは最終局を落とし、快速・張栩にブレーキがかかった状態でしょうか。
本局は坂井七段のホームと関西棋院で打たれました。ホームでは関係者も多くプレッシャーも感じるところです。坂井七段、関西のド根性を見せました。
注目の最終局は今週の金曜日(8/27)。名誉碁聖の称号がかかる張碁聖が防衛するか、長年の悲願である関西棋院に坂井がタイトルをもたらすか、注目の一番です。