第68期本因坊戦七番勝負第4局が6月17日、18日に宮城県白石市で行われた。結果は黒番の井山本因坊が高尾九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を2勝2敗のタイとした。第5局は6月24、25日(月、火)に大阪府吹田市で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山舞う、好サバキで高尾に快勝」 「封じ手から揺れた形勢、高尾に誤算?」
(週刊碁見出しより)
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封じ手前後から井山本因坊のサバキが冴えて優位に立ち、押し切った一局でした。
1日目終了時点では高尾九段が厚い打ち回しで好印象でしたが、攻めがイマイチで苦戦となりました。
本シリーズ、第1局で井山本因坊が初戦を制した時点では防衛かと予想しましたが、ここから高尾九段が2連勝で勢いは挑戦者に、そして第4局を本因坊が制し2-2のタイ。
残り3番勝負となりましたが勝利の女神はどちらに転ぶか、若い本因坊が有利か・・・
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今回の対局地は宮城県白石市の古典芸能伝承の館「碧水園」。能舞台での対局は公式戦初めてだそうで、対局者は和服(初日の午前中のみ)だったそうです。
以前、青森県黒石市と宮城県白石市の囲碁対決のニュースがありました。何年も続いていたようですが、震災後はどうなったでしょう?
白石城は戊辰戦争の「奥羽越列藩同盟」が結ばれた際、列藩同盟公議府が置かれたそうです。
NHK太河ドラマ「八重の桜」、来週は「八重、決戦のとき」で会津戦争のクライマックス。八重(綾瀬はるか)が鉄砲を持って戦う場面となります。
先週は「二本松少年隊の悲劇」、今週は「白虎隊出陣」と少年たちが戦に巻き込まれていくシーンが展開されました。歴史は残酷ですね・・・