「週刊碁/棋士の本棚」というコーナー、先々週(6月17日号、第47回)は矢代久美子・五段の「熱帯魚(吉田修一・著)」でした。
・矢代さんの書評より抜粋
「人々のどこにでもありそうな日常を切り取ったような話で、青春小説と言うべきなのかも・・・」
ジャンルは純文学に近い内容かも知れません。私にはこの手の本はちょっと苦手な気がします。
女流棋士の矢代さんが選んだのには、やや意外な感じでしたね。
吉田修一さんの本は映画化・ドラマ化されているものが多いようです。映像向きのスタイルなんでしょうね。
矢代さんは6年ほど前に女流本因坊のタイトルを獲得しましたが、このところタイトル戦にはご無沙汰のようです。
先日、BS-Pで放送された本因坊戦第3局では、聞き手として登場しました。ちょっと鼻にかかった声が魅力・・・?
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今週の棋士の本棚(第48回)は仲邑信也・九段の「持続力」。
著者はアーチェリーのメダリスト・山本博氏。仲邑九段はその「あきらめない心」の極意と矜持に感銘を受けたそうです。
このコーナーで紹介される本を大別すると、「持続力」のように自分の生き方の参考になるような本と、「熱帯魚」のように本自体の面白さ(ストーリー、登場人物、表現など)のものに分けられるようです。
どちらかといえば男性棋士は前者、女流棋士は後者が多いような気がしますが・・・