第68期本因坊戦七番勝負第2局が5月28日、29日に福岡県北九州市で行われた。結果は白番の高尾九段が井山本因坊に中押し勝ちをおさめシリーズ成績を1勝1敗のタイとした。第3局は6月5日(水)、6日(木)に北海道釧路市で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「高尾返した」 「井山勝負所で疑問手」
(週刊碁見出しより)
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高尾挑戦者が一進一退の混戦を粘り、勝利の女神を引き寄せました。
敗れた井山本因坊、終盤での頑張り過ぎが裏目に出たようです。
本局はコウによる大きなフリカワリが二度。これで形勢は傾いたと思われましたが、いい勝負だったんですね。
これで本シリーズは1-1のタイ。1局目の内容で井山さん有利かと思われましたが、高尾さんの粘りも相当ですね。
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今回の対局地は福岡県北九州市「西日本工業倶楽部」。北九州市制50周年記念の一環だそうです。
昭和38年に旧五市(門司・小倉・八幡・若松・戸畑)が合併して、北九州市が誕生したんですね。新聞やTVのニュースで報じられているのを、何となく記憶しています。
中学の社会科で日本の4大工業地帯は京浜、中京、阪神、北九州と習ったことを覚えています。
しかし現在は北九州が除かれ、3大工業地帯(京浜、中京、阪神)と呼ぶそうです。八幡製鉄(当時)などを代表とする重工業は、韓国・中国などの追い上げで苦戦を強いられましたね。
囲碁界も中韓に追い越されました。重厚な戦略より、スピードが優先されるようです。
先日、日本の囲碁ナショナルチーム「GO・碁・ジャパン」がスタートし、メンバーも発表されました。いろいろな施策が計画されているようですが、何とか結果を出してほしいものです。