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天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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怒涛の譜(第16局)/豪腕大平と力くらべ

2008-01-08 22:48:57 | 囲碁

■第23期本因坊リーグ/S43(1968)/2/14・15
■黒 加藤正夫 五段 : 白 大平修三 九段 (4目半コミ出し)
■結果:307手完 白番:大平、4目半勝ち
■当時の大平は日本棋院選手権のタイトルを持ち、名人、本因坊の両リーグに籍を置くトップ棋士だった。

■コメント
・中盤までは白・大平が加藤の攻めを巧みにいなして優勢。後半、大平が緩み一時は加藤逆転の目もあったが無念の敗着で終局。
・激闘に終始したのに、あっけない幕切れ。しかし坂田本因坊は「まったくすごいね、この力くらべは」と称讃した。
・「丈和の再来」「ハンマーパンチ」といわれた大平と、「殺し屋」の異名をのちにとる加藤。リズムが合ったのかもしれない。

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仕事始め/2008

2008-01-07 23:14:07 | 日記・エッセイ・コラム

今日は仕事始め、といっても特別にいつもと変わるわけでもありません。
以前は関連部署に新年の挨拶回りなどしたものですが、最近ではほとんど見られません。

虚礼廃止、効率優先の流れは止めようもありませんが、人間関係、組織の連携などは薄れているようです。
日本企業の良さが失われつつある現在、立ち止まって見直すことも必要だと思いますが・・・。

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年末年始連休終わる

2008-01-06 22:50:01 | 囲碁

年末年始休暇(12/29~1/6までの9日間)も今日で終了、明日から仕事です。
残念な気もしますが、元気に働けることに感謝しましょう。

この連休、妻が義父の介護で外出が多かったこともあり、あまり記憶に残るような出来事はありませんでした。
ネット碁は結構打ちましたが、勝率は3割~4割と不調でした。勉強不足でこれもやむなしというところでしょうか。
自転車は1時間くらいのコースを5日くらいは走っていましたが、寒いと走行距離も控え気味となってしまいます。

2008年、常日頃と変化ないところからスタートしましたが、「平穏無事でなにより」ということで良しとしましょう。

   ◇   ◇

怒涛の譜(第15局)/投了の予定が

■第23期本因坊リーグ/S43(1968)/1/31
■黒 橋本宇太郎 九段 : 白 加藤正夫 五段 (4目半コミ出し)
■結果:270手完 白番:加藤、6目半勝ち
■初めての関西棋院、初めての橋本宇太郎九段との対局だった。
■コメント
・一日目の終盤で黒・橋本がはっきりリードの局面で対局続行となるが、橋本が攻め合いを間違え大逆転となった。
・新聞観戦記・石田芳夫談「加藤君が投げようと思ったときに林さん(林海峰名人)が現れ、東京からわざわざ観戦にきたのに一手も打たずに投げたんじゃ悪いから、もう少し打ってから投げようと思っているうちに、ひっくり返っちゃったんですって・・・」
「作り終わったとき、彼は投げなくてすいませんでしたと、素直にあやまり、橋本に、いやと苦笑させた。夢心地で打っちゃった・・・と橋本はわれながらあきれたという重い表情だった。

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玉村町2008/1月度囲碁大会

2008-01-05 23:14:23 | 囲碁

今日(1/5)は町内の新春囲碁大会で参加者は30名、新しい組織になって2年になりますが最多となりました。
地道に運営に携わってきたスタッフの努力の賜物だと思います。

運営上の問題として対局時間があります。
大会では4局消化して順位を決めますが、参加者が多いと所定の時間内に終わりません。
1局あたり1時間でと言っても、どうしてもオーバーする人が出てきます。
対局時計を用意できればいいのですがお金の都合もあり、難しいところです。

    ◇   ◇

怒涛の譜(第14局)/しのぎを見落とす

■第23期本因坊リーグ第3局/S42(1967)/12/13・14
■黒 高川秀格 九段 : 白 加藤正夫 五段 (4目半コミ出し)
■結果:208手完 黒番:高川、中押し勝ち
■本因坊戦9連覇の高川、この翌年の昭和43年には林海峰から名人位を奪取している。
■コメント
・序盤の振りかわりは白・加藤の厚みが優った形勢、中盤で黒・高川が白の大石を取り優勢、後半白の必死のヨセも届かず。
・兄弟子・大竹英雄「若いくせになんだ。何かやってもらいたかったねえ。どうせ負けなんだから。どうなったて元っこじゃないか」
・初めて二日の碁を経験した。追及の甘さというか、あきらめのよさを露呈させて黒星先行。しかし大豪と互角に渡り合い、自信をつけたことも事実だった。

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箱根大学駅伝/2008

2008-01-04 22:48:38 | スポーツ

三が日も終わり、今日から仕事の方も多いと思われます。
正月はTV見る時間も多くなりますが、安易なお笑い番組多いですね。

元日の実業団駅伝に引き続き、2日、3日は箱根大学駅伝を見ていました。
優勝は駒大、2位が早大という結果でした。
今回、印象的だったのは過去最多の3校が棄権したということです。
フラフラになりながら必死でタスキを渡そうという気持は分かりますが、倒れるまで走るというのは尋常ではないですね。

実業団駅伝に比べ、マスコミなど熱狂的な取り上げ方も行き過ぎの気がします。
勝者の感動を大きく伝えるのはいいとしても、悲壮感まで煽るのはどうかと思いすね。

    ◇   ◇

怒涛の譜(第13局)/第二の師匠から勝利

■第23期本因坊リーグ第2局/S42(1967)/11/29
■黒 加藤正夫 五段 : 白 藤沢秀行 九段 (4目半コミ出し)
■結果:163手完 黒番:加藤、中押し勝ち
■秀行先生は梶原先生とともに第二の師匠といっていい。
■コメント
・序盤は藤沢の構想が優るも加藤の必死のがんばりと藤沢の緩着とミスで、盤面十目以上の差となった。
・リーグの目標は一勝すること。それが第二の師匠ともいうべき、藤沢を破って早々に実現した。何よりもうれしい一勝だった。

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NHK/新春お好み囲碁対局2008

2008-01-03 21:10:52 | テレビ番組

・新春お好み囲碁対局/「意気投合 夫婦棋士ペア対局」
・1月2日(水)教育 午後0:00~2:00
・対局者:溝上知親 八段・加藤啓子女流名人 夫妻
     VS 楊 嘉源 九段・知念かおり 四段 夫妻
・解説・聞き手:依田紀基九段・原 幸子 四段 夫妻

結果は楊嘉源・知念かおりペアの1目半勝ちでした。
あまり意見の食い違いもなく、新春らしくおだやかな1局でした。

楊嘉源さんは本当にやさしいパパという感じで、知念さんの方が実権を握っているのでは?と思わせます。
溝上・加藤夫妻はまだ1年ちょっとということで、まだ友達という感覚でしょうか。
解説の依田・原夫妻は依田さんが勝手気ままという感じですが、どうでしょうか。

今回登場の女流棋士は旧姓で出ていますが、最近の既婚女流棋士はほとんどそうですね。
梅沢由香里さん、小林泉美さん、青木喜久代さん等々。
新姓で出ている棋士は杉内寿子さん(本田)、岡田結美子さん(安倍)、小山(西田)栄美さん等。

女性が仕事で前面に登場する現在、この傾向(夫婦別姓)は強くなりそうですが男性陣にとっては苦笑いという状況でしょうか。

    ◇   ◇

怒涛の譜(第12局)/本因坊リーグ第1戦

■第23期本因坊リーグ/S42(1967)/11/8
■黒 林海峰 名人 : 白 加藤正夫 五段 (4目半コミ出し)
■結果:133手完 黒番:林名人、中押し勝ち
■囲碁界は坂田栄男全盛時代から林海峰時代への転換期にあたる
■コメント
・本因坊リーグ初登場の第1戦で五段昇段直後の一局。
 序盤から中盤にかけて白番:加藤が地で先行したが、林名人のカラミ攻めに短気で自滅。
 当時のリーグ戦は2日制で持ち時間は9時間。本局は1日で終わり「持ち時間の長さを持てあました」と加藤は語った。

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映画「椿三十郎」

2008-01-02 22:11:35 | 囲碁

今日は映画「椿三十郎」を見てきました。
監督/森田芳光、出演/織田裕二、豊川悦司、他

1962年に黒澤明・三船敏郎コンビで作られた作品のリメイク版です。
オリジナル版は見ていませんが、その頃の話題ぶりからして新作がオリジナル版を超えることはないでしょうね。
三船敏郎と織田裕二では比較するのが難しいと思います。

     ◇  ◇

怒涛の譜(第11局)/鉄壁の対アマチュア戦

■新鋭棋士・アマ一流対抗戦/S42(1967)/09/24
日本棋院・月刊「棋道」主催のプロアマ戦で6名ずつが互戦で戦い、プロ側が6戦全勝と格の違いを見せつけた。■黒 加藤正夫 四段 : 白 原田実 アマ (5目半コミ出し)
■結果:黒番:加藤、215手完 黒中押し勝ち
■アマの原田さんは当時四天王と呼ばれた強豪。現在もアマ棋戦や囲碁普及で活躍しています。
・加藤談:「黒番だったから」・・・(秀策のようですね)
■コメント
・白、原田の模様勝負も黒に中央侵入を許し、あとは加藤の手堅い収束を見るのみでした。

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2008年元旦と駅伝

2008-01-01 22:36:32 | スポーツ

2008年の幕が開きました。今年も元気で健康な一年が送れることを願っています。
ここ数年は過去に蓄積したことの惰性で動いているようで、新鮮さに欠けるようです。
円熟期を過ぎようとしてやむおえない面もありますが、新しい展開を切り開いていきたいと思っています。

    ◇  ◇  ◇

TVでは群馬県で行われている恒例の「全日本実業団駅伝」を放送していました。
優勝はコニカミノルタ、2位が中国電力と伝統チームが上位を占めました。
それぞれの選手が自分の思いをタスキに託して、受け継いでいくシーンは駅伝ならではの感動です。
人間も親から子へ、先輩から後輩へ、いろいろな思いが引き継がれていくのでしょうね。

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