天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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小・中学校囲碁団体戦全国大会2010

2010-08-11 22:11:21 | アマ棋戦

 小・中学生による囲碁の団体戦「第7回文部科学大臣杯小・中学校囲碁団体戦全国大会」が8月2日、3日東京都千代田区の日本棋院で行われ、小学校の部は新潟市立新津第三(新潟)が初優勝、中学校の部は栃木市立栃木南(栃木)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。

 小学校の部・決勝は新津第三が吹田市立千里第一(大阪)を下し、中学校の部・決勝では栃木南が麻布(東京)に競り勝った。
新津第三・主将の五十嵐壮太君(小6)は「みんなで協力してがんばった。優勝できてうれしい」と喜びいっぱい。
栃木南・主将の癸生川聡君(中3)は「一人一人が力を出せたこと」を勝因にあげた。

【小学校の部】
▽優勝=新潟市立新津第三(新潟) ▽準優勝=吹田市立千里第一(大阪) 3位=名古屋市立藤が丘(愛知) ▽4位=津幡町立津幡(石川) ▽5位=埼玉大付属(埼玉) ▽6位=千代田区立九段(東京) ▽7位=早稲田実業学校初等部(東京) ▽8位=玉城町立有田(三重)

【中学校の部】
▽優勝=栃木市立栃木南(栃木) ▽準優勝=麻布(東京) 3位=開成(東京) ▽4位=桐朋(東京) ▽5位=駒場東邦(東京) ▽6位=香川大付属坂出(香川) ▽7位=金沢市立森本(石川) ▽8位=渋谷教育学園幕張(千葉)

           (産経囲碁Webより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

群馬県勢の成績
・小学校団体:
 伊勢崎市立広瀬小学校(惣蔵夕輝、栗原貴大、須田崇史)
 
○○●で決勝T進出ならず

・中学校団体:
 伊勢崎市立第二中学校(栗原慶、丸山勇人、高山和史)
 
○●○で決勝T進出ならず

             (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

小学校の部の優勝は新潟県、中学校の部の優勝は栃木県と地方の学校が結構がんばっています。
囲碁人口では都市部の方が多いでしょうが、地方の善戦はサポーターの結束が力になっているような気がします。

残念ながらチームを組めない県もありました。小学校:高知、佐賀。中学校:秋田、徳島。
学校への普及活動は、いまだ道半ばというところでしょうか。

群馬県勢は残念ながら決勝T進出できませんでしたが、昨年に比べ着実に棋力は上がっていると思います。
指導スタッフとしても、メンバーの棋力向上策の工夫が必要だと実感しています。

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鈴木七段・自戦解説/風鈴会

2010-08-09 17:12:34 | 囲碁

Wind_1_3 昨日(8/7)は定例の「風鈴会」の日、講座の内容は「鈴木七段の自戦解説」でした。
鈴木七段の手厚い碁形に、相手がやや焦り気味に出切ったのが問題のようで、微細ながら鈴木七段が勝ち切った一戦でした。
碁打ちにとって「焦り」との戦いが、勝負の流れを決める大きな要素なんでしょうね。

ザル碁党の小生も最近は「焦り」に辛抱できず、「負け戦」の迷路の踏み込むケースが多いような気がします。トホホ・・・。

今回の実戦対局は●●の2連敗と不調の大波に飲まれています。
1局目はN村支配人との3子局(黒番)。下手の心理をついた高圧的な着手に、当方はジリ貧の敗戦。同じ「負け戦」でも積極的な展開でないと・・・。
2局目はA井女史との白番(互戦)。相手の模様をうまく消すことができ、これからという場面で読み落としがあり黒星でした。A井女史はいつもランドセルより一回りほど大きいザックを、膝の上に乗せて対局しています。
以前、S原女史が「あのザックに何が入っているか気になる!」と云ってましたが、ミステリーです。

   ◇   ◇

例会の後は、常連十数人での懇親会。いつも、いろいろな話題が飛び交っています。
その中で「モテない男は長男で、女の兄弟がおらず、男子校出身の場合が多い」という説。
つまり「女性を意識する機会が少ないので、気持を汲み取れない」ということでしたが、どうでしょうか?

懇親会に出た男性は8名ほどでしたが、以外にも長男以外は私だけでした。
私は女の兄弟も多く、共学でしたからモテる・・・?。

たわいのないヨタ話に熱中している「若者からオジサンのグループ」。
居酒屋の店員や客からは、風変わりな連中に見えるでしょうね。

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こども囲碁教室と町内月例囲碁大会(2010/08/07)

2010-08-07 21:02:30 | 囲碁

今日の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。

子供の対局を見ていて、「ここはこうした方がよかったね」とアドバイスすることがあります。
それに対し素直にうなずく生徒もいますが、「いいんだもん」と否定的に受け取る生徒もいます。
対局中の横ヤリが気に入らないのかもしれませんが、先輩の意見は聞いておいて損はないと思うのですが・・・。

ただ、ある程度の反発心もないと気骨ある打ち手にはなれないかもしれませんね。難しいところです。

    ◇   ◇

Tama5 午後は玉村町囲碁会の8月度月例大会、参加者は25人とまずまずの参加率でした。
優勝は上位クラスがM本さん、下位クラスはM崎さんでした。
上位クラスのM本さんは大会初出場で優勝、自己申告のハンディが低めだったかもしれません。

私の成績は●●○と、負け越しが続いています。
攻め合いの局面で、もう少し丁寧に読まないといけませんね。
「喝!!」。

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囲碁書籍「碁は手順にあり」

2010-08-05 21:25:46 | プロ棋士

Go_tejun_2 ◆書籍紹介
 ・書籍名:碁は手順にあり(効果テキメン!)
 ・発行所:誠文堂新光社
 ・著者:鄭 銘コウ
 ・発行年月:2009年9月
◆内容紹介
手筋は100点ねらいの手法。しかし手順は0点から100点までの幅広い善悪があり、思いもかけない場所で思いもかけない損失に出会う恐れがある。主として手筋と連動する手順をわかりやすく解説。『囲碁』連載を単行本化。

    ◇   ◇

本書は地元囲碁会の指導碁会(7/10)で「鄭 銘コウ・九段」の来場が決まった際、話題になるかと思い購入しました。このようなイベントがなかったら、多分購入することはなかったでしょう。
内容的には地味で玄人向け、あまり売れ筋にはならないと思いましたね。

私などザル碁党にとって、棋書を選ぶ際は即効性を期待します。しかし安易に棋力アップなど、所詮無理な注文ですよね。
本書のような地味なテキストを一歩一歩、愚直に身につけていくことがポイントだと思います。
そうはいっても「言うは易く、行うは難(がた)し」。ザル碁党にとって棋力向上は生涯のテーマだと思っています。

    ◇   ◇

著者の鄭銘コウ・九段は台湾・台南市出身。王銘エン九段は実兄、鄭銘琦七段は実弟。 門下に黄翊祖七段。
鄭九段はコンピュータ・囲碁ソフトについても有名ですが、その緻密さ、実直さが人柄に表れているようでした。

日本の囲碁界は張栩・四冠や謝依旻・女流三冠など台湾出身棋士の活躍が目立ちます。
異国から大きな期待を背に来日した棋士志望者。日本人とは「覚悟が違う」のでしょうか。

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蝉(セミ)の声

2010-08-03 21:09:55 | 日記・エッセイ・コラム
暑い日が続きますね。
それでも体調管理のため、夕方になると30分ほどサイクリングに出かけます。
サイクリング・ロード沿いの木々から、蝉のにぎやかなコーラスが聞こえてきます。
蝉で思い起こすのは藤沢周平の時代小説「蝉しぐれ」でしょうか。映画やテレビでも放映されました。
主人公が切腹させられた父親の遺体を運ぶシーン。真夏の坂道を汗だくになって必死に登っていく中、「蝉しぐれ」が無念な思いを増幅させているようでした。
    ◇  ◇
あと吉田拓郎の「夏休み」という唄がありました。
♪ すいかを食べてた 夏休み
  水まきしたっけ 夏休み
  ひまわり 夕立 
せみの声 ♪
シンプルなメロディーの中に懐かしさが感じられました。
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全国高校囲碁選手権2010

2010-08-01 21:50:33 | アマ棋戦

団体戦優勝:女子は洛北(京都)、男子は西京(京都)
個人戦優勝:女子は呉理沙さん(千葉)、男子は大谷直輝くん(京都)

「京都W制覇、白熱 頭脳の甲子園」
全国高校生の頂点を目指す、第34回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大会の男女団体戦が7月26日と27日に東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われた。
女子団体は洛北(京都)が2年連続2回目の優勝、男子団体は西京(京都)が初優勝を飾った。男女ともに京都府代表の優勝となった。

女子団体優勝の洛北、男子団体優勝の西京はともに京都府代表。男女同代表の優勝は第27回大会の東京代表(女子:藤村女子、男子:筑波大附駒場)以来史上5回目。過去4回はいずれも東京代表の同時優勝だった。
また、女子団体4位の畝傍(奈良)、男子団体2位の仙台第二(宮城)・同4位の高崎(群馬)・同6位の福岡大附属大濠(福岡)はそれぞれ代表県の過去最高順位を更新する健闘をみせた。

「酷暑に負けず!、アツく競う!」
男女個人戦は7月27日と28日に東京・日本棋院会館で行われた。女子個人は呉理沙さん(千葉・東葉高3年)が優勝。千葉県代表選手の優勝は初。
男子個人は大谷直輝くん(京都・桃山高3年)が2年連続の優勝を飾った。 男子個人戦史上4人目の連覇を達成。

 ・団体戦の2位以下は次の通り。
<女子>(2)雙葉(東京)(3)東筑(福岡)
<男子>(2)仙台第二(宮城)(3)桐朋(東京)

 ・個人戦2位以下の入賞者は次の通り。
<女子>(2)千葉聡子(白鷗3年・東京 ) (3)二宮歌穂(國學院大學久我山1年・東京 )
<男子>(2)牧野瀬公璽(東海3年・愛知)(3)松本一樹(石川県立工業3年・石川 )

       ◇

群馬県勢の成績
・男子団体:高崎高(笹口、小澤、石関)3勝0敗で決勝T進出、準決勝で敗れ4位
・女子団体:高商大附高(櫻井、中山、福山)1勝2敗で決勝T進出ならず
・男子個人:笹口(高崎高)3勝0敗で決勝T進出、準々決勝で敗れ5位、石関(高崎高)0勝3敗で決勝T進出ならず
・女子個人:落合(富岡東高)1勝2敗で決勝T進出ならず

       (日本棋院HPより抜粋)

       ◇   ◇   ◇

団体戦は男女共に京都代表が優勝。強豪選手を育てる土壌(指導者・組織など)ができているのでしょう。

個人戦女子は元院生同士で決勝、呉さんが優勝。今後も元院生の上位入賞が増えるでしょうね。
個人戦男子優勝の大谷くんは二連覇。同じ京都代表で優勝候補だった夏冰くん(団体戦優勝:西京高主将)は決勝Tに進出できませんでした。団体戦から連続して打ち続けるのは相当の体力が必要でしょうね。

残念ながらチームを組めない県もありました。
男子:佐賀。女子:北海道、新潟、佐賀、鹿児島。棋力はともかく部員の育成・発掘を進めてほしいと思います。

それにしても校名で難しい字の高校がありますね。「雙葉」、「白鷗」、「畝傍」など、いずれも女子高ですが関係者は苦労しますね。

       ◇   ◇   ◇

今回の群馬県勢、男子・高崎高校の活躍が光りました。
団体戦4位は代表県の過去最高順位だそうです。個人戦でも笹口くんが5位と優秀な成績でした。
この成績をバネに更なる飛躍を期待しましょう。

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