こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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動物の擬人化は人間のおごり?・・・2017年5月の読書記録

2017年06月02日 | 読書、映画、音楽、美術

引っ込み思案のハリネズミが主人公の物語。あれこれ考えているうち、誰とも付き合えなくなりそうになる。出てくる動物は擬人化されていて、それぞれの体型にあった行動と体型から想像される思考をする。

世界中で多くの動物が生きにくくなっている。野生のライオンはわずか2000頭しかおらず、あと20年ほどで絶滅するという。象もトラもシロクマもあとわずかだろう。乱獲や自然破壊によって多くの動物を絶滅に追いやってきた人類の罪は大きい。かといって、後戻りもできない。哺乳類がこの地上にいるのは、宇宙の時間から比べたらほんの一瞬のことで、人類という種がたの生物を全て滅ぼしてしまったとしても、それは地球の歴史の中での必然なのかもしれない。

昔から、おとぎ話には多くの動物たちが登場してきた。その中の世界では、動物たちは人間と同様の存在として扱われている。そのことが却って人間におごりの心を抱かせているのかもしれない。かといって、いまさらネズミとかアヒルとかを黙らせるわけにもいかない。

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:174
ナイス数:55

ハリネズミの願いハリネズミの願い感想
うーん。この作家さんのファンなら、楽しく読めたのだろうけど、こういう作風が嫌い、もしくは好きでない人には読むのが辛いのでは?本屋大賞の翻訳小説部門受賞とのことで手に取ったけど、普遍性は乏しい。もうこれ以上読めないと思っていたら、ちょうどテレビでロンドンに住むハリネズミの話があった。ロンドンっ子に愛されるかわいい動物だと知り、力を振り絞って最後まで読むことができた。おかげでリスのくだりを読むことはできたが。
読了日:05月23日 著者:トーン テレヘン

読書メーター

それにしても本を読まなくなったなー

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