こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ひどい男はとことんひどい

2017年06月06日 | 愛と女性とジェンダーと

世の中にはずいぶんひどい、というか想像以上のことをしている男というのがゴマンといるものだと思う。

私にしても若い頃、何もなかったとはとてもとても言えたものではない。誰かを傷つけたこともあったと思う。でも、一度でも誰かと付き合って、別れたら相手を傷つけたことになる。そんな風に考えたら誰とも付き合えない。 さて昨今、こんなにひどい男が、世の中にあふれているのかと思わされる話しがあふれ、驚きばかりではなく悲しい気持ちすらしてくる。遺伝学的に区切れば、人間には基本的に男と女しかいないので、同性同士でいがみ合うのも異性に対していがみ合うのも大した差にはならないのかもしれないが、それでもひどい。そしてさらにやりきれないのが、やり口が情けないことだ。

女性を酔い潰して、集団で襲う。昔は酔っ払っちゃったふりをして男性の気をひく女性もいただろうが、そんな女性だってまさか襲われてもいいからと泥酔するまで飲もうという気はあるまい。ましてや集団でなどとは。 男同士であれば、無理やり飲ませて足が立たないようにして、リンチするなんてこともあるだろうが、まさしくそれを女性に対して行なっていることになる。飲む方も飲む方、という言い分もあるだろうが、それは屁理屈にすぎない。ここ数年で、医者とか医学部の学生だの、有名大学のサークルの学生がそんなことをしたという事件が相次いで明るみに出たけど、どういう了見なのだろう。

女性を一対一で口説き落とす自信がなかったのか、それとも病気か変態なのか。

女性が誘拐される事件もあとをたたない。小学生の女の子が誘拐され、殺されるという事件も数年に一度はある。赤ずきんちゃんに出てくる狼のような男というのは、昔からいるわけだが、そういう人たちには被害者の無念な気持ちを思う心はないのだろう。痴漢から始まり、挙げ句の果てには殺人まで。全てを一連のこととして考えていいのかわからないが、女性に対してということに限らず、相手を思う心というものを育んでいけたらいいのだが、なかなか難しいのだろう。

ネットニュースで毎日のように垂れ流される芸能人の不倫話。ほとんどは売名のためだろうけど、あまりに多くてうんざりする。あの人についてはこう思う、この人についてはこう思うというようなことは、ナンセンスだが、ゴシップネタが記事の大半を占めるというネットニュースというのもどうしたものか。

こういう話、あげつらわれるのは8対2ぐらいの比率で女性の方だと思う。男の方はあんまり責められない。まあ、いわゆる”いい女”が落とされた話には興味が湧くが、落とした男の自慢話など知りたくないということなのだろうけど、なんだか不公平な気がする。モテない男のひがみと言われたらそれまでだが、あちこちの女性を不倫相手にする男性に対して、世の中は寛容すぎるのではないだろうか。そして、こういう風潮が女性軽視に結びついているような気がしてならない。現代社会では不倫は男の方が圧倒的に悪いし、そのほかのことも、時代は急速に変わりつつある。人類は転換期にあって、男女関係も同様に転換期にある。

ゲスはゲスだし、クズはクズ

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