吉備津というからには、ここは港だったのか。
境内には大きな灯台のような灯篭がある。
今では、海岸まで30kmはあるから、にわかに
信じれないが。
近くには、津島、伊島という地名も残っている。
貝塚もある。たぶん、間違いないだろう。
ならば、この吉備津彦神社は海から吉備国への
入口となる。
そんな開かれた入口と、内陸に入るここちよい
閉塞感がこの辺りに感じられる。
いよいよ吉備の国だという思いを、いにしえの人も
持ったのではないだろうか。
この辺りの川は天井川かもしれない。国道を行くと
川を渡るたびにアップダウンを繰り返す。
大雨が降れば、低地にある田は水没したのだろう。
これでは、簡単に水攻めができる。
秀吉が戦上手なのは確かだが、ここ高松水攻めは
だれでも考えることのできる戦略ではなかったか。
吉備津彦神社は、村の神社のような構えである。
鳥居を通って、神門をくぐる。階段を上がれば
社殿がある。普通の大きさだと思われるが、裏に
回ると、続きでもう一つ社殿がある。
本殿である。
そこで、この神社は、ただの村の鎮守さまでない
ことがわかる。
裏山である中山に登ってみる。
駐車場の上にある小さな社の
裏手から、落ち葉に被われた小径を
ゆっくり登る。直登だからね。
緩急を繰り返して、身体が温かくなる頃に
山頂につく。
切り開かれたその地に桜の樹が一本あった。
傍には磐坐があり、八大竜王の小さな祠が
並んでいる。
南側に視界は開け、遥かに児島湾を望む。
今は、平野だがかっては麓まで海だったの
だろう。
ここに来るのはいつも冬の夕方だ。
誰にも会ったことがない。
山の上は明るいが、町には明かりが
灯り出した。
神社へ下る。
【吉備津彦神社】。
訪れる時間は夕暮れから夜にかけてがよい。
暮れから正月にかけては、提灯に火が入り、
神門の前は薪が燃えている。
そこは、遠い昔と変わりがない。
深い闇への畏敬を感じることができる。
こころを澄ませば、ね。
境内には大きな灯台のような灯篭がある。
今では、海岸まで30kmはあるから、にわかに
信じれないが。
近くには、津島、伊島という地名も残っている。
貝塚もある。たぶん、間違いないだろう。
ならば、この吉備津彦神社は海から吉備国への
入口となる。
そんな開かれた入口と、内陸に入るここちよい
閉塞感がこの辺りに感じられる。
いよいよ吉備の国だという思いを、いにしえの人も
持ったのではないだろうか。
この辺りの川は天井川かもしれない。国道を行くと
川を渡るたびにアップダウンを繰り返す。
大雨が降れば、低地にある田は水没したのだろう。
これでは、簡単に水攻めができる。
秀吉が戦上手なのは確かだが、ここ高松水攻めは
だれでも考えることのできる戦略ではなかったか。
吉備津彦神社は、村の神社のような構えである。
鳥居を通って、神門をくぐる。階段を上がれば
社殿がある。普通の大きさだと思われるが、裏に
回ると、続きでもう一つ社殿がある。
本殿である。
そこで、この神社は、ただの村の鎮守さまでない
ことがわかる。
裏山である中山に登ってみる。
駐車場の上にある小さな社の
裏手から、落ち葉に被われた小径を
ゆっくり登る。直登だからね。
緩急を繰り返して、身体が温かくなる頃に
山頂につく。
切り開かれたその地に桜の樹が一本あった。
傍には磐坐があり、八大竜王の小さな祠が
並んでいる。
南側に視界は開け、遥かに児島湾を望む。
今は、平野だがかっては麓まで海だったの
だろう。
ここに来るのはいつも冬の夕方だ。
誰にも会ったことがない。
山の上は明るいが、町には明かりが
灯り出した。
神社へ下る。
【吉備津彦神社】。
訪れる時間は夕暮れから夜にかけてがよい。
暮れから正月にかけては、提灯に火が入り、
神門の前は薪が燃えている。
そこは、遠い昔と変わりがない。
深い闇への畏敬を感じることができる。
こころを澄ませば、ね。