岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

これから起こる社会経済的変化について考えてみました。

2020-05-20 10:05:40 | 新型感染症

新型コロナウイルスの感染が数年続くだろうこととさらに新型の感染症が発生する可能性の中で考えてみました。

すでに起こっていることからです。

大観光時代の終焉です。

インバウンドやアウトバウンドはなくなってしまいました。

大型クルーズ船もそのひとつです。

今年はもう運航しないでしょう。

パンデミックが収束すれば、V字回復が見込めるのではと思われるかもしれませんが、

それは不可能と思います。

 

人の移動の制限が続きます。

その間に、観光業界の多くの企業は縮小や撤退を余儀なくされます。

具体的には、旅行代理店、観光地域、宿泊施設、交通機関が立ちいかなくなるでしょう。

すなわち、旅行業に関わる人やモノが激減することになります。

そして、国際的大規模スポーツ興行も危機となるでしょう。

人もモノもこの業態自体から去って行っているですから。

 

その代表であるオリンピックは、東京の開催の可否に関わらず、「新しい様式」にならざるを得ないと思います。

これは、「コロナに勝った証し」として開催するというレベルではありません。

コロナには勝てないのです。

すでに32万2861名の方がなくなっています(2020年5月20日現在/JHU調べ)。

いかに死者を少なくするかという医療の原則ではもう負けは確定しています。

「コロナに勝った証し」ではなく「コロナから生き残った証し」程度なのです。

この間、五輪を支えたマスコミや企業も疲弊してしまい「五輪経済」的にも今まで通りとはいかなくなります。

どう考えてみても新たな試みを始めるしかないのです。

現時点で来年の通常開催の可能性は多めにみて20~30%ではないでしょうか。

 

私たちの生活全体から長期的にみれば決して悲観的なことばかりではないように思います。

元には戻らないだけという言い方もできます。

 

お読みいただきありがとうございました。

※もちろん、カジノ立地などは吹っ飛んでしまいました。


最新の画像もっと見る