岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

今月の更新認定の経過

2010-03-16 21:56:56 | 地域包括支援センター
今月、要支援から要介護に更新認定が変わった利用者の方が現在3名おられます。
地域包括⇒居宅事業所に担当が代わることになります。

3名の方に共通なのは、一人暮らしではないということです。
つまり、生活をサポートしてもらえる家族がいるということです。
そして、認定調査時に家族が同席します。
家族は、「ご本人ができないこと」を強調する傾向があるように思います。

一方、一人暮らしの方は、家族に支援を頼めません。
どうにかして自分で生活をしなくてはなりません。
時間がかかっても自分でするしかないのです。
その結果、「自分でできる」扱いの項目が増えように思えます。

独居勘案があると聞いていますが、そのようにも感じられません。

最近、要介護から要支援になって私が担当するようになった方は、一人暮らしです。
私がどう診ても、要介護の方です。

一人暮らしの方に厳しい認定と思わざるをえません。

私が新しく担当することになった要支援認定の方と、要介護になって手を離れた方を私が認定すると、
まったく逆の認定になります。

私の目が節穴とばかりはいえないように思うのですが。

それともこの地域の認定審査会の特徴なのかもしれません。

全国的な統計資料にもなりづらいように思います。
もちろん、現場の声もいろいろかもしれません。

ただ、この現場のケアマネさんや私たちは、認定に対して不信感を持っていることは間違いありません。
(納得できる認定があること。それが多いことも確かですが、おかしい認定もまた多いということです)
認定結果が妥当なものと思っている人は周りにはいません。

いろいろと書いてきましたが、結論としては、今の認定制度をこのまま続けることは認められないということです。
このような意見が大きな声になるべきだと考えています。

※随心院にある小野小町の歌碑。百人一首から。
出典は「古今集」:

花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに
(はなのいろは うつりにけりな いたづらにわがみよにふる ながめせしまに)

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