岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「初めて怒りをこめて書いた」岩見隆夫氏。

2008-05-24 14:57:55 | 社会福祉士
岩見氏は、比較的穏健な論評を書く人という思いがあった。
毎日新聞のコラム(毎土曜日)は毎回欠かさず読んでいる。
その穏健は岩見氏が
「当コラムがスタートして約19年になるが、
憤りをこめて書くのは今回が初めてである。
こんな情けない政治を目のあたりにしようとは、
思いもしなかった」と書く。

19年にして初めての憤りである。なんとやさしい論客ではないか。
わたしなど、氏の爪の垢でも頂かなくてはならない。

岩見氏が憤っているのは、もちろん新医療制度のことであるが、
核心は「こころの問題」と語っている。

テレビでの対談で、息子のような自民党議員となんどかやりあったという。
「この差別的な制度は、高齢者の琴線に触れた。政治の重大な失敗だ。
戦後最悪の下策、止めてやり直すしかない」
自民党議員
「感情論でしょう」
※そういえば岩清水もよく聞いた言葉だ。

岩見氏は、「情の大切さ、何を大事に思うかの感性の問題」と書く。
また、「いかに制度論として理屈が通っていても、人生の最終ゴールを
力走中の75歳以上を隔離する無神経と非情は許せない」と憤る。

そして、最後の言葉に続く。
「高齢者を弱者とみてバカにしてはいけない。不信が日増しに深まりつつ
あるのを知るべきである。そのうち、ほとぼりがさめるとタカをくくっていたら、
今度ばかりは墓穴を掘る。山口2区補選だけではない」

確かにこのような激しい氏の文章を読むのは初めてだ。


今日、お会いした80歳の方が私に一枚のパンフを渡した。
「京都府医師会だより」だった。
特集は、「これは大変!療養病棟の削減」だった。
高齢者自ら、行動を始めている。

センサーが壊れた政府が生き残れるとは信じられない。

写真は中の島(大阪)の風景

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