岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

与党案、天引き「3万円以上」。75才以上医療制度

2008-05-24 14:12:09 | 社会福祉士
現在、75歳以上の人、約1300万人のうち、保険料が天引きされて
いない人は300万人弱といわれる。
すわなち、年金が年18万円に満たない人が、4人に一人おられるということだ。
政府与党は、天引き徴収を倍額の3万円にするという。
年額にすると36万円。
これで数百万人が天引きされなくなるという。
そうすると、75歳以上の人の約半数は、年金額が年36万円以下と
いうことだ。
この金額で生活できるわけはないから、預貯金や親族の
支援でなんとか生活されているのことになる。

来年10月からは住民税の年金天引きもはじまる。
毎日新聞に厚生労働省幹部の考えが掲載されていた。
「下限額を引き上げておかないと、やがて引き落とせない人が
でてくる」。
この言葉に心底怒りがこみ上げた。
月額1万5千円ラインでは、介護保険料、医療保険料、住民税を
引き落とせない人がでてくるというのだ。
そのためにはこの天引き問題も効果があった。
今回の悪法は、厚生労働省にとって、転んでもただでは起きぬ例に
なっただけではないか。

国は悪徳取立て屋か。
取りこぼれにくい制度設計を考えるのが厚生労働省か。
「怒り心頭」は、75歳以上の方だけではない。
この制度は、やがてすべての人に適用されるのである。
他人事ではない。
(もちろん、原理からいえば他人と自分には隔たりはありません)

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