岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『峠うどん(下)』 重松清 を読んでいます。

2013-08-12 11:44:17 | 
この単行本は、『小説現代』の掲載された10の物語を一冊にしたものです。
峠のうどん屋の老夫婦と、町に住む孫娘を中心に、人々の生活を描きます。
独特なのは、峠のうどん屋は葬儀場に隣接しることです。
日頃の生活では縁遠いと思われる「死」が日常にあるうどん屋。
孫娘がうどん屋を手伝うことで、「死」を含めた人々の生活に触れていく。
そんな物語です。

東日本大震災が発生した後に書かれた2章も入っています。

お薦めです。

峠うどん物語(下)
重松 清
講談社


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