岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

フクイチ、廃炉への道。

2016-06-30 22:23:32 | 原子力発電

核燃料が溶け落ちたデブリはなんと600トン!!

とんでもない容量だ。

40年で取り出すという。すでに5年が経過した。

まだ、デブリがどのようになっているかもわからない。

作業員一日6000人!

もう防護服は着ていない。線量が落ちたという。

しかし、原子炉内部は依然危険な線量だ。

昨年から2号機でロボットによる試行が続いている。

工程は大幅に遅れている。

参考にするのはスリーマイル事故。

ここでは100トンのデブリができた。

冠水工法がとられた。原子炉を水で満たす。

これをフクイチの現状は許さない。

格納容器が水漏れしているからだ。

注水している水がほとんど漏れている。

その水漏れを止めなくてはならない。

風船を使う。風船破れる。再挑戦の繰り返し。

この作業もロボットで行わなくてはならない。

1号機、2号機、3号機と3機を廃炉しなくてはならない。

韓国の実験施設でデブリのでき方を実験する。

冠水工法は無理かもしれない。

気中工法を考える。

線量は大幅に増す。ロボットを使うしかない。

英国の専門家を呼ぶ。

格納容器の気圧を下げることで放射能が漏れるのを防げるという。

しかし、壊れた格納容器の気圧を下げることができるのか。

試行は始まったばかりだ。とてつもなく高い壁がある。

40年どころか、廃炉できるかどうかということも問われている。

まだそんなレベルの試行なのだ。



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