ホリエモン。当選しなくて本当によかった。

すべては株価アップのため、自己資産アップのため。
それだけ。
そういう新聞報道になってきた。

近鉄、フジ、選挙参戦、すべてが国民全体を騙すための手段ということだ。
マジックをかけ続けるだけの虚構の株価操業に陥っていたのだろう。

このような人物と共闘した人間は、どのような人間だと思い定めたのだろう。
近くにいても全くわからないものだろうか。

比較できるのは、オウムの松本ぐらいか。

旧制度の破壊者というイメージ自体が偽装ということになれば、この広告塔に
連なる自民党、経団連、マスメディア、学者たちの目は第１級の節穴。
それを好意的に受けとめた国民の目は第２級に節穴だったわけだ。

不幸中の幸いは、衆議院に当選しなかったことだ。
当選して自民党にでも入れば、さすがの特捜もうかつに強制捜査ができまい。
万が一どころか、８０％近い確率で当選していたのだ。
こんな男が国会議員になって、政治まで株価アップに利用されていたらと思うと、
自民党の罪はとてつもなく大きい。
落選したことを本気で悔しがっていたが、それは、国会を株価アップの偽装の
場にできなかったことだろう。

自民武部氏は、「悔しい」というよりは「救われた」のだろう。
公認できなかったのは、ホリエモンが社長の席にこだわったからであり、
もし公認しておれば、比例区もあるわけだから、１０００％当選だ。
ならば、小泉チルドレンの目玉であり、これから巨悪に成長して
発覚となるコースも想定できるわけだ。
とんでもない話だ。
自民党は地検特捜に感謝しなくてはならない。

これが、現在の国の中枢の人間でなくてよかった。
希望的観測では、さすがの小泉氏も自身の支持率アップのために国民を
すべてを騙すまい。貧乏人は騙すけどね。

厳冬の雪　今だ見えない　ホリエモン　トーマス萬の　魔の山に似て　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岩清水小乗