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米国テスラ社CEOのマスク氏が日本の行く末を心配しているそうです。
「何かを変えない限り日本は存在しなくなる。世界の大きな損失だ」。
一応、日本を評価してくれているような、やがて寂しき言葉ではあります。
その出生率は1.3人。
昨年の出生数は、約81万人。(予想された数字より少なくなっています)
戦後のベビーブーマーは、年に230万人だったそうですからとんでもない低下です。
コロナ下の特殊事情ともいえないようです。
厚労省の2040年の推定値は74万人ですが、これはないです。
下手をすればここ数年でこの数字まで低下しそうです。
マスク氏の心配が絵空事ではないことがわかります。
世界では増えすぎて困っている国があるというのに。
はっきりいって、これは国の政治の責任です。
不妊治療を推進するのはいいでしょう。でも出生率に貢献するとはとても思えません。
「やっている感」ということばも浮かびます。
では、県別の出生率に大きな違いがあるのでしょうか。
あるとしたら参考になることがあるかもしれません。
出生率1位は、沖縄県です。1.8人です。
最下位は東京です。1.08人。
東京は若者を集めて人口をキープしていますが、子どもを産まない地域になっています。
参考になることはありません。反面教師にはなりますが。
一方、沖縄(2位は鹿児島)はなぜ出生率が高いのでしょうか。
詳しくはわかりません。
ただ家族のきずなが強いことが関係しているとしたら、もう他の都道府県民は見習う術はありません。
家族制度は、廃れてしまえば再生はしません。東京がそうです。移住でしか維持できないのです。
地方も国内移住に力はいれていますが、効果はとても限定的です。
人が少なくなると空き家も増えて、その空き家を整えて移住してもらうという現在の施策も思い通りには行っていません。
国外からの移住や労働は極めて制限的です。
世界から批判されようとも改めようという政治は行いません。
プーチンは、「私が望まないロシアはいらない」という主旨のことを言ったそうです。
日本人にこだわる日本は、「日本がやがて滅んでいくことを潔い」と思っているのでしょうか。
今の政治を見ているとそんな思いにさえ駆られます。
しかし悲惨なのは日本が滅ぶ前にまず社会が壊れることです。
下がり続ける出生数では社会保障の維持などとてもできません。
弱い立場の国民を切り捨てることにもなります。
未来を見据えた長く持続的な政策を実行することが苦手な日本の政治家であり官僚です。
それが日本人の特質とまでは思いたくありません。
日本もロシアと同様、若い世代に期待するしかありませんが、その若い世代が生まれなくなっていることが、
最大の危機なのでしょう。
お読みいただきありがとうございました。
💛ウクライナに平和を💛