当然ながらハマスの急襲は人道的に許されない。
今後予想されることはイスラエルの十倍返しである。今までそうだった。
第2次世界大戦後に始まったユダヤ人による軍事的な入植行動がいくたびかの戦争を引き起こしてきた。
英米はそれを支持してきた。ハリウッド映画界も支援して、イスラエルへのエール映画を作ってきた。
イスラエルは着々とパレスチナ人が住んでいる地域を占領していった。
中東戦争のたびに占領地を増やし自らの領土に繰り入れてきた。
もちろんそのようなことが許されるわけではない。
一旦、占領されたガザ地区がパレスチナ人自治区になるのは当然だった。
しかし、イスラエルにとっては目の上のたん瘤であり絶えず威嚇を切り返してきた。
私がイスラエルを訪問したのは1971年、ギリシャから船でハイファ―に上陸、エルサレムまで入った。
なんと狭い国かと思った。
特に東西はエルサレム地区が最も狭く防御の観点からヨルダン川西岸を占領したかっただろう。
1960年代には東エルサレムとヨルダン川西岸、そしてガザ地区を占領してしまった。
ユダヤ人はユダヤ教の聖地を奪還できたと思っただろうが、その奪還を正当化はできない。
エルサレムは長年パレスチナ人が住んでおり彼らの宗教イスラムの聖地でもあったのだ。
イスラエルは軍事行動を繰り返し占領地を拡げてきた。
しかし、もともと住んでいたパレスチナ人は占領地でもなんでも住み続けるしかない。
行くところがないのである。
その地区の一つがガザ地区であり、人口の割に土地が狭く世界一過密な都市と言われている。
イスラエル軍による封鎖が続いており、まさに天井なき監獄だ。
このような状況でパレスチナ人に不満が鬱積しないはずはなく、ハマスが実権を握ることになる。
その後もイスラエル軍による「10倍返し」軍事行動が続き、今回のハマス奇襲につながった。
このような奇襲の引き合いに出されるのは「真珠湾」であり「ニューヨーク」である。
「真珠湾」の反撃は強烈で日本帝国は滅び占領は成功した。今もその占領は続いていると考えている人も多い。
「ニューヨーク」も同じように反撃をし他国を占領したが、こちらは完全に失敗した。
「ガザ地区」占領をイスラエルは目指すというけれど、これは全く出口なき作戦だ。
百万人以上をガザ北部から出て行けというがどこに行けというのだ。
監獄の中を移動するだけだ。悲惨な事態になることは目に見えている。
イスラエルは80年前の自らの悲劇同様のことをパレスチナ人に強いるというのか。
米英はそれを認めてはならない。
このような行動がウクライナ戦争と複合的に連動し第3次世界大戦へと拡大しないか危惧される。
英米も対応を誤ってはいけない。
日本政府も安易な声明や行動を起こさないこと。
まずは紛争の拡大を抑えることに尽力しなくてはならない。
イスラエルを止めなければ!
お読みいただきありがとうございました。
ウクライナと中東に平和を!
見出し画像は岡山市天神あたりです。