第一回自民党総裁選の結果、下位3名です。
左の太字は議員票+党員党友票。
出馬することに意義があるといっても
加藤氏は、議員票が16しかない。推薦人が20名必要にもかかわらずである。
4票は逃げている※。
前代未聞ではないでしょうか。
河野氏は22票、上川氏は23票。まったく支持が広がっていない。
ご本人たちは不満だろうが同僚議員からの評価はとても厳しい。
加藤氏は厚生労働大臣を歴任している。
他の二人は現職の大臣である。
選挙にはプラスに働きそうだがその逆である。
来る総選挙の顔にならないどころか実績が党内で認められていないことの証しだ。
特に河野氏には足を引っ張られていると感じているのだろう。
議員には地元があり、支持者からはマイナ保険証の不満を聞いているにちがいない。
総選挙の応援に来てもらいたくない議員の筆頭ではないか。
特定の宗教との癒着、裏金議員への目こぼし、マイナ保険証問題は自民党への逆風だということは誰の目にも明らか。
どうして総裁選に立候補したのか、その理由も知りたい。
客観的な党内情勢や世論の把握ができていない。
9名立候補の意味もわからない(派閥からの縛りが弱まってからか)。
現在の自民党の混迷がビジュアル化したようにしか思えなかった。
とうとう石破氏に頼るしか国会議員とした生き残ることができないと判断したのだろう。
4人の推薦人から裏切られた加藤氏ですが、彼の推薦人を載せておきます。
※いや5人です。本人は自分に投票しているはず。岡山県選挙区選出が5名、中国比例は1名。
まさか、この中に裏切った議員がいるとは思いたくないけれどね。
衆院】★西銘恒三郎(茂木派、沖縄4)、阿部俊子(無派閥、比例中国)、今枝宗一郎(麻生派、愛知14)、上野賢一郎(森山派、滋賀2)、金田勝年(二階派、比例東北)、亀岡偉民(安倍派、比例東北)、桜田義孝(無派閥、比例南関東)、中野英幸(二階派、埼玉7)、橋本岳(茂木派、岡山4)、平沼正二郎(二階派、岡山3)、御法川信英(無派閥、秋田3)、山下貴司(茂木派、岡山2)
【参院】石井正弘(安倍派、岡山)、石田昌宏(安倍派、比例)、小野田紀美(茂木派、岡山)、自見英子(二階派、比例)、羽生田俊(安倍派、比例)、比嘉奈津美(茂木派、比例)、本田顕子(無派閥、比例)、三浦靖(茂木派、比例)
※日本経済新聞より
なお、ネットでは名義貸しをしただけで問題ないというコメントも散見されるが、名義貸しという発想はありえないのではないか。名義は貸してはいけない。
下図:加藤氏の16票はどこに行ったのでしょうか?もう話題にもならないのかな。
こちらも日本経済新聞。なるほどと思う。菅、小泉ラインが強かった。
岡山選挙区では、逢沢総裁選挙管理委員長以外の全ての国会議員が推薦人を務めている。
推薦人としての義理を果たしたのだから、投票は自由にさせてくれという人が5人いたわけだ。(岡山だけではなく推薦人の中で)。
次は全国の党員、党友票です。
非常に明快です。首都圏、関西圏は高市支持。
地方は石破支持といえます。
党員票だから人口に比例しているわけではなく、地方の影響力が強くなる場合も見られる。
議員は自らの地元票が非常に気になる。
選挙直前のいわゆるキングメーカーの動きはここには影響しない(投票済み)
次は県連票。
だいたい党員票分布に近い。
栃木(茂木)、静岡(上川)、滋賀、佐賀(小泉)などが石破氏に票を入れている。
ここで優勢になった。
非常に微妙に見えるが流れは明らかに石破氏に変わっている。
第2回の投票は、当初の予想(石破氏優位)に戻ったといえよう。
石破氏がいう地方再生という主張は明らかに票として表れている。
お読みいただきありがとうございました。
ウクライナと中東に平和を!