岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

社会保険としての存在意義が薄れていく介護保険。

2006-05-22 20:16:41 | 日本の仲間
この春の介護保険の改正で現場が混乱している(もちろん厚生労働省も)時、
利用者1割負担から2割負担への話がでていきた。
誰が考えても一番簡単な方法だが、これを禁じ手としないなら、介護保険は
その存在価値を急激に失ってしまうだろう。
介護認定がどんどん難しくなって、やっと認定がおりたら、自己負担が多い。
こんな保険には入りたくないという人々が急増するだろう。
給与や年金からの天引きだから大丈夫と国が考えているなら
とんでもないしっぺ返しがやってくる。
それはまちがいなく介護保険制度崩壊につながるだろう。
社会保障自体が変質することになる。

それでも傍観する国民だとしたら、アジアの脅威などではなく、
国の中から崩壊する。
「国を愛する」ことより、「人を愛する」ことが必要なのだ。
「人を愛する」ならこのような介護保険制度はつくれないはずだ。
「愛なき国」を愛してどうするというのだ。

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