岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

サムライ ジーコ

2006-06-14 23:16:36 | 日本の仲間
ジーコの豪州戦の采配批判が多く聞かれる。
私はその批判に組しない。

確かに豪州の監督ヒディングは勝利請負人だろう。
対戦相手の弱点を見抜き、選手起用でも怪我を装った選手を使った。
中村、中田潰しも非公開練習で徹底した。
これが勝利に貢献しただろうことは確かだが、勝てばいいわけではない。

サムライ ジーコは奇襲も奇策も使わなかった。
練習はすべて公開した。
秘密練習などジーコの頭にないのだろう。
ジーコは選手を信頼する。
小野の投入にしても選手を信頼してのことだ。

ジーコが怒る時は決まって選手批判があった時だった。
彼は選手を信頼し尊敬する。

ジーコの戦い方は4年間同じだった。
大事な場面では選手に考えさせた。結果はみとめなくてはならないが、
結果論になってはいけない。
4年間任せたのなら、今も任せなくてはフェアではない。

ジーコは監督として大成しないかもしれないが、日本サッカー界にとって
クラマー氏以来の恩人であることは間違いない。

最後になることが確実な今大会のジーコの監督姿を目に焼き付けて
おこうと思う。

ジーコの斜め横顔を観ているとローマ時代の賢人キケロはこんな顔だった
かといつも思ってしまう。
私にとっては賢人の顔である。


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