最近、毎日の食事内容をメモしている。
家族の食事のほとんどを調理せざるをえない状況になっている。
多くの女性には、「私たちにとっては当たり前のこと」と言われそう。
「男性は家事が苦手です」で済ますのはジェンダー的言動と言われても仕方がない。
調理は大きな山脈のように感じる。
その山脈には、多くのピークがあり延々と連なっている。
様々な国の料理の峰があり、その峰には尾根があったり谷があったりする。
具体的に料理法だったり素材だったりする。
私の料理レベルでは、峰が点でしかなく尾根や谷とラインになっていない。
すなわち、各国料理の中の単品しかつくることができない。
例えば、素材、ナス1本の素材の特性をきちんと理解していない。
このような場合、ナスはパスタに合うな。オイルに合うな。味噌に合うな。
というレベルでの調理になる。
どうして合うのかがわからない。
そのため、料理に発展性がない。もちろん創造性もない。
しかし分からないなりにいろいろ考えている。まさに試行錯誤。
今夜は、穴子を買った。すでに味が付いている。
これを穴子飯にしたいと思った。
ご飯に味をつけなくてはならない。
私は炊き込みご飯の味付けは冷蔵庫にある麺つゆを使っている。
3倍濃縮だと50mlくらい入れてもあっさりしている。
誰が教えてくれたわけでもない。
穴子は炊きあがったご飯に混ぜるのがよさそうだが、事前に柔らかくしておく必要がある。
煮込んでおいてその汁を炊飯器に入れた。味の濃さが炊きあがった時のどうなるかがわからない。
勘だけだが、一人当たりや一膳当りの味付けの塩梅は少しは分かる。
そうして、炊いてみるとそこそこうまくいった。
このような行き当たりばったりの料理法で山脈の縦走ができるとはとても思えない。
これから長く付き合う調理。
やはりちゃんと学ばなくてはならないように思う。