岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

AMDA 東日本大震災・緊急医療支援活動と復興支援についての記者会見に出席。

2011-05-25 16:51:52 | 東日本大震災


岡山市に本部を置くNPOアムダの活動報告が5月25日13時30分から岡山国際交流センターであった。
3月11日以降のアムダの活動のまとめ的な記者会見であるとともに、緊急支援から継続的支援へと軸足を移していくマイルストーンとしても
重要な記者会見となった。

まず、東北大震災への派遣者数(のべ人数)が4月末時点で149名とのこと。内訳は医師51名、看護師33名、助産師4名、薬剤師3名、調整員50名、
心理士2名、准看護師2名、介護スタッフ2名、鍼灸師2名。

この内訳から今回の震災の特徴が読みとれる。
一般的な災害では、緊急救助活動が中心になるが、今回の震災での医師の役割は違った。被災者の生死は津波が到達した時点で決定していた。
生き残った人々をどう援助するかが目的となった。
医師は、病院での治療とともに避難所や自宅にいる健康に問題がある被災者への訪問診療に電気自動車を足として使った。
比較的はやく電気が復旧した釜石市から、電気や水道が復旧しない大槌町の訪問が可能となった。
もちろん、ガソリンはなくなっていた。

大震災当初は、自立(フル装備)して支援できる団体は、自衛隊、赤十字などに限られていた。
海外の緊急支援活動の経験は豊富なアムダは数少ない自立できるNPOだった。

今回の震災の支援では以下のことを取り組んだ。、
1.子どもたちの支援  遊び場がない エネルギーが発散できない⇒プレイルーム設置やスポーツ大会開催
2.高齢者の支援(特に医療介護) 外科的処置より慢性疾患、精神的ストレスが必要。
3.食の維持  食事の偏り⇒ 栄養プログラム ビタミンプログラム ロールケーキの炊き出し

・海外からの支援について
日本のNPO,NGOのホームページで英語版を併設している組織が本当に限られる。アムダは英語とフランスに対応しているので
海外からのアクセスが急増し、寄付もあった。
海外に風評被害が広がった要因に言語の壁があったと考えている。
これからはアジアの言語での情報発信も考えたい。

続く。


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