岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

夜半の雨。

2009-08-10 21:44:14 | 日本の仲間
昨日は終わることのないような雨が続いた。
夜半も強い雨音に、幾度も目をさました。
大きな災害にならねばいいのだがと思った。

朝6時過ぎに起きて、テレビニュースを見た。
県北と兵庫県がひどいことになっている。
佐用町が特にひどい。
夜明けを待って本格的な救助が始まった。
死者、不明者の数は10数名に及ぶという。

私には佐用町出身の友人がいる。
今は姫路に住んでいるが、母親が一人、実家で住んでいると聞いた。
心配だ。
メールで「大丈夫か?」と発信した。
すぐに、電話がかかってきた。
「大丈夫だった」という。

友人は、昨夜、酒を飲んで寝入っていたら、家人に12時ごろ起こされて、
大変なことが起きていると聞かされたという。
実家に電話をするも通じない。
夜半から車で実家に向かった。
通行止めが続き、容易に佐用町にたどり着けなかった。
夜が明けるころにやっと実家の無事を確認したという。

実家は氾濫した作用川から少し高台になっているところにあり難を逃れたとのこと。
それにしてもすごい災害だ。
川沿いの集落は一変してしまった。

もう遥か昔になったが、この友人が結婚するというので、当時住んでいた東京から
駆けつけたことがある。
父親が岡山から車で送ってくれた。

午後の早い時間だった。

日本昔話に出てくるような神社で、結婚式と披露宴が行われた。
明治時代の披露宴もこのようなものかと思った。
祝杯を重ねるうちに、白昼酔いがまわり、神社の廊下にへたり込んだ。
あのような披露宴は他では経験していない。

こうして書きながら、あの美しい山里のことを思い出している。

※写真は今日の夕日です。

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3 コメント

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いつどこで (又佐)
2009-08-11 12:18:15
本当に、何が起きるか分からない状況です。この夏の天候、温暖化の影響ということは分かっても、どうして緊急時に対応が、予測できればいいのがそうでもないような気がして不安になります。
気候だけでなく作物も危機的な状況が目の前にあると聞きます。受粉をミツバチにたよっている、そのミツバチが危機的な減少しているとのことです。人間のしていることの愚かさを痛感します。
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こちらは地震 (Maa-chan)
2009-08-11 19:43:38
 鎌倉は早朝,大きな地震で目が覚めました。幸い神奈川県は数人のけが人で済みました。
 また今回は,静岡県という「防災先進県」であったことも,被害が小さかった要因なのかと思います。

 日本という国は,自然災害が雨にしても地震にしても多い国です。せめて「人災」といわれるような被害だけは,出さないようにしたいものですね。
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予防という言葉は災害のためにある (岩清水)
2009-08-11 20:33:19
又佐さん,Maa-chanさん。
コメントありがとうございます。

本当に人ごとではありませんね。
しかし、災害はある程度は予防できます。
仕事にしている介護予防より遥かに予防の価値があります。
兵庫県佐用町の水害について、友人に
「今までこんな災害なかっただろ?」
「いや10年に一度は浸かっていたで」

それなら災害予防ができていないのではないか。
上流の小さな河川の現状かもしれません。
しかし今回の代償はあまりに大きかったと思います。
行政には責任を自覚してもらわなけれなりません。
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