岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

愛子ちゃん報道で地に墜ちたNHK。しかし「ミニランドセル」には感動した。

2010-03-06 12:14:12 | 日本の仲間
昨日、愛子ちゃん報道を[夜のニュース]で流したNHKは最低と言わざるを得ない。
さすがに、今朝の朝日新聞は一行も書いていない(私の見る限り)。

その最低のNHKではあるが、「よい番組はよい」ことは否定してはいけないと自らを戒めています。

今朝のNHKアーカイブ「ミニランドセル」は、両親とともに涙ながらに観ました。
もちろん、認知症の父親は理解できないのですが。

日本の小学生のほとんどは、ランドセルを6年の間、背負って通学している。
とても愛着のあるものだ。
しかし、その思い出の詰まったランドセルも小学校を卒業すれば捨てられる運命だ。
ランドセルは親や家族にとっても大切なもののはずだがもう実用にはならない。

新入生は、ランドセルが歩いているといわれるほど大きなランドセルを背負っている。
それが卒業する時には、背中にちょこんと乗った小さなランドセルになってしまう。
そこに親は子供の成長を見る。

ランドセルについた傷も大切な思い出だ。

今朝の番組は、そのランドセルをそのまま小さくミニランドセルに再生する職人の前田さんのアーカイブだった。


前田さんのもとに全国からランドセルが届く。
ランドセルの中には持ち主である元小学生の作文や試験用紙も入っている。
前田さんは、そのランドセルをそのままミニサイズにする。
持ち主や家族が、6年間の思い出をそのまま受け取れるように再生する。

すごいことだ。

前田さんが再生したランドセルは1万2千以上という。
唖然とする数字だ。

家族は、家庭は、「過程」と思う。
過ぎ去り、再び元には戻らない。
しかし、確かに共に過ごした時間があった。
その大切な時間を前田さんの技術は、宝物として残していく。
こんな素晴らしい仕事があったのだ。

感動しました。

※写真は京都南区 城南宮の梅林

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