岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

介護保険業界は研修だらけ

2006-12-13 20:16:31 | 日本の仲間
今日はケアマネ研修だった。厚生労働省が思い描くケアマネ像に
近づけるには、ケアマネ報酬、監査、そして研修というトライアングルが
必要との思いか。とにかく研修が多い。
私は介護保険業界にいて常々思うのは、こんな複雑で得体のしれない制度を
運営できる国はそうないだろうということ。
保険料の集金や保険制度の資金管理、サービスの運用や管理についても
どの国でもできるというものではない。
では、日本の官僚機構は優秀か。まー優秀だろうが、
これは如何に効率的に国民を管理できるかでもある。
介護保険料の徴収率はとても高い。
確実に徴収できる仕組みができている。
これから、もっと高率になるだろう。
それがどのようなことなのか。
考えられることも少ない。

また、介護保険で「自立支援」というたびに「うさんくさい」と感じる。
介護保険の利用者に手取り足取り「自立」を勧めるということだって、
国の個人に対する干渉のように感じる。
理由は「ほっておいたら後で医療費や介護保険費が余分にかかる」と
いうことで、それはだれもが否定できないことだが、
「自立支援」という勝手な解釈をケアマネを使って強要するという
システムはほんとうに当事者にとって意味があるのだろうか。

私には介護保険や障がい者自立支援法というのは、国の新たな支配装置の
先駆としか感じられない。
これは思い過ごしだろうか。
とにかく このふたつの法律は 人に関わるある種の仮説に基づいて
進められてように思う。
そして、高齢者や障がい者は実験台に乗らされているのではないか、
とまで思ってしまう。
同意してもらえる人はいないとは思うけど。



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