NHKヒューマンはいよいよ「人類の農耕栽培」へ。
農耕は人類が行なった革命の中でもっとも偉大なものという評価に異論はない。
小麦が栽培種となっていく過程を追求している研究者には興味深かった。
パプアニューギニアで原始的農耕栽培を行うポカリ村が隣人との縄張りを争うことやトルコの1万2千年前の世界初と思われる宗教遺跡に隣人接待のツールがあったことなどが報告される。
仲間たちの農地を守るために闘争心と武術を学び継承していることに驚く。
狩猟をするための技術が農地を守るために隣人相手に使われている。
しかし敵対するだけではない。平和裏に過ごす方法も手に入れている。
敵対することも多い隣人を接待し一同に会して食することがお互いを認め合うことにつながった。
この時期に世界広がった人間がすべて同じような生活スタイルだったかどうか。
疑問はある。
アフリカから出たヒューマンには多様性が生まれたはずだから。
例えば、「原始的共生」という用語を私たちはよく使う。
原始共産制という言葉に近いかもしれないが。
その用語で表す生活様式と、この「農耕栽培」を始めた人々の生活様式は同じものなのかどうか。
この点も興味深い。
隣人とは好戦的にならざるを得ないとして、身内の生活様式はどうだったのか。
原始的共生だったのか。
知りたい。
小麦とコメが3000年かけて世界に広がっていったと言われている。
農耕栽培は備蓄へとつながる。
また、箱の発見 印鑑の使い方 結び目 封印なども早い時代から生まれたことも興味深かいしとても重要だ。蓄積、継承、所有、分配につながると思われる。
それは人々が、現在だけではなく、未来を発見したことでもあったと思う。
でも農耕栽培は貧富の差も生んだのではないでしょうか?
見ようと思っていたんですが、失念してました。
この点が重要ですね。
備蓄、所有、分配、格差はどのような関係にあるのか。
私自身もとても興味があります。
ヒューマンでこの問題を取り上げるのかどうかですね。