たまたまBS放送を見始めるとこの番組が始まっていました。
飯塚事件の30年を探る番組でした。
飯塚事件についてwikiに記載があります。
犯人とされる男性は死刑判決を受けすでに刑が執行されています。
刑が執行されてから再審請求、そして最高裁で棄却され、さらに地裁から再再審請求がなされています。
これは日本の司法制度の根幹に関わる事件です。
死刑制度と冤罪についてです。
この事件が冤罪かどうか、裁判所は否定しています。
死刑を執行した場合、取り返しがつかないわけですから司法が自らの非を認める可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
しかし、弁護団は「疑わしきは罰せず」という原則に反していると主張しています。
この番組でインタビュー出演するのは、当時の捜査関係者、被告の妻、弁護士、新聞関係者、DNA鑑定者などです。
特に新聞関係者は、犯行があった当時に取材し記事にした記者。さらに刑執行後に調査報道をした記者と、重ねてのインタビューになっています。
捜査関係者は事件を指揮した福岡県警捜査第一課長と、その下で現場を担当した捜査官です。
この課長の発言には驚きました。
はやく警察を辞めたかった。そのために違法捜査すれすれのことをやったと。
また捜査官は前科がある人間に対する予断があり、死刑執行には犯罪予防的な効果があったことを話しています。
この二人の話は受け入れることできませんでした。
新聞記者たちは、掲載記事内容が間違いなかったのか、生涯にわたっての課題として今も持ち続けています。
弁護団は、再審請求をする前に異例の速さで刑が執行された(再審請求が間に合わなかった)ことに対しての怒りや請求が遅れた悔やみを原動力として
今も終わらぬ闘いを進めています。
この番組はNHKオンデマンドで観ることができるそうです。
お読みいただきありがとうございました。
💛ウクライナに平和を💛