
アフガンで医療・農業支援に取り組んでこられた中村哲さんがトウブナンガル州ジャララバードで武装集団の凶弾に倒れて2年を迎えました(2019年12月4日死去)。
中村哲師のご冥福をお祈りいたします。
毎日新聞が取材した内容をまとめてみました。2021年12月4日版に掲載。
2021年8月 「カユーム・オラクザイ」と名乗る男が電話取材に話した内容。
「ナカムラを身代金目的で誘拐する計画だったが失敗し、殺害した。誘拐には反対だったが、命令には逆らえなかった。申し訳なく思う」
「カユーム・オラクザイ」は、事件当時パキスタンの反政府武装勢力「パキスタンタリバン運動」(TTP)の関連グループに所属していたという。
遡って、20年8月
「当局が重要容疑者を割り出した」との国家安全局(NDS)の関係者から情報を得た。
「現地では、地元政治家や軍閥が関与したなど噂が出回っていた。かんがい用水事業に絡む水利権が事件の背景にあると説明する」内務省幹部もいた。
さらに、20年11月下旬
「国家安全局(NDS)はアミール・ナワズというパキスタン人の男が関与していると見ている。誘拐専門の犯罪集団を率いる危険人物だ。他国の情報機関の支援を受けてる」
ところが、21年1月にナワズがカブールで人を襲う事件を起こし、逆に銃殺され死亡してしまった。
21年8月
「ナワズの部下にカユーム・オラクザイという男がいる。一度会ったことがある。知人がアフガン東部でオクラザイと一緒にいるので、説得すれば話せるかもしれない」、取材する通信員からの情報だった。
粘り強く交渉した末に、冒頭のオラクザイの発言となった。
オクラザイによると、
「実行犯はパキスタン人とアフガン人計8名。他国の情報機関の関与は否定。最初の銃撃に後、車に近づいてナカムラに降りるように促したが、最初は降りるそぶりを見せたが降りなかった。ナワズがさらに撃つように命じた。中村さんが動かないのを確認し、現場を去った」
誘拐するなら中村さんを強引に車から連れ出すことができたはずだ。疑問が残るとする。
記事はさらに続きますがとりあえずはここまでです。
このブログのカテゴリーでは「中村哲師」には彼の活動を電子紙芝居にしています。
お読みいただきありがとうございました。