岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「働くということ」

2005-05-29 15:09:52 | 日本の仲間
私の現在の関心事として「働くとはどういうことなのか」がある。
すると書店で「働くということ」という、ぴったりの題名の本を
見かけた。
こんなタイトルの本はまずないと、タイトルだけで買った。
ロナルド・ドーアさんの本である。中公新書から出ている。
サブタイトルは、「グローバル化と労働の新しい意味」とある。

私たちは人生の大切な時間の大半を「働くということ」に
費やしている。しかしこの働くという行為自体が何であるか、
考えているだろうか。
少なくとも私は考えていなかった。
なぜなら、私にはこの本がなかなか理解できないのである。
数度読み返さなくてはならないだろう。ただとても大切であり
かつ私が知らないことが書かれていることは確かである。

日本で、吹き荒れている(いた)「リストラ」や、その結果と
しての「労働強化」も書かれている。このことの弊害の最たる
ものが、JR尼崎事故であることも理解できる。

この本のお蔭で、OECDの資料も探すことができた。
OECDの資料って、官僚の人は読んでいるだろうけど、淡々と
事実(らしき)ことを書いているだけで、これはこれで読むのは
つらいけれど、政府が取り入れていることが多そうなので、
一応、目を通しておかなくてはならない。

「働くということ」には先進諸国の政府が進めている「市場個人
主義」の意味も書いてあった。
これは刺激的だった。
障害者の就労支援に政府が熱心(過度に思える)なわけもわかった。


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1 コメント

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ドーア (mimiko)
2005-05-31 13:47:30
私も読もうと思っています!

TBさせていただきました☆
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