岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

何が見えたのか。貴乃花親方新理事誕生と朝青龍引退。

2010-02-04 22:02:42 | スポーツ(身体に魅せられて)
相次いで起こった大相撲協会の事件。
ここ数年、外国人力士大麻汚染や、「品格」不祥事が続きました。
解決されるどころか、行くところまで行き、墜ちるところまで墜ちましたね。

古い体質のまま、外国人力士に頼った興業を行ってしまったつけです。
外国人を助っ人としてか扱ってこなかった協会のその場しのぎの果てです。

黒船出現に右往左往する老中たち幕閣、そのままです。

外からは見えにくい体質も、貴乃花親方の立候補程度が造反になるのですから、
私たちの想像以上です。

私は、大相撲が好きです。
形式美でもある「品格」を残してほしいと思うものです。
確かにプロスポーツですから、お金を稼ぐ興業には違いありませんが、
それでも「日本の特別な技能スポーツ」であってほしい。

しかし、経営や運営、指導育成は、時代に合わせて新しくしていかなければなりません。
力士出身組だけではとっくに限界でしょう。

大相撲の伝統を保存しながら現代化を計るという作業は、かなり困難なものと思われます。
文部科学省がいい意味でサポートし、人材協力も(官僚ではなく)行うことも検討すべきです。
前原大臣ではないですが、タスクフォースチームの出番ですね。
知恵を出し合い、再生JALならぬ、「再生大相撲」を実現してほしい。

唯一の望みは、退職覚悟で新理事に投票した若い親方がいたことです。
まったく一筋の光に思えました。

※写真は、半田山から望む岡山市街。豪邸からの景色もこの眺めです。



最新の画像もっと見る