釧路で、様々なまちづくりの情報連絡をとりあっている市民有志団体の「釧路根室圏まちとくらしネットワーク」で高速道路の話をする機会を得ました。
、同フォーラムは、地方の潜在力、将来性を再認識し、地域の住民生活の健全な向上・発展に寄与する事を目的とし結成されたもの。
「すべての日本国民が同様の社会基盤整備の恩恵を享受するべきであり、そのためには高速道路不毛の地、当釧路圏に一日でも早く道東自動車道の釧路延長を願う熱意を持った有志で構成する民間の市民組織として活動したい」と宮田会長は語ります。
釧路市内の若手オピニオンリーダーの集まりと言ったところで、影響力も強いものがあるのです。
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そんな、道路に対する意識の高い団体で私がお届けする今日の話題は、北海道横断自動車道の整備延伸と阿寒インター開通のための準備について。
北海道横断自動車道路は、一昨年に夕張~占冠間が開通して道央圏と十勝圏の間が一気に近くなりました。
高速道路の開通は、移動時間の短縮はもちろん、走行の安全と安心をもたらし、そのことで相互の物流や交流を増加させる大きな経済効果が発現されます。
道東の横断道は、帯広の東側にある本別インターで足寄方面と浦幌方面に分かれますが、釧路方面では浦幌~白糠間が平成26年に、そして阿寒インターが平成27年に開通するという予定になっています。
つまり白糠インターの開通まであと1年半、阿寒インターの開通まではあと2年半しかないわけで、開通というインパクトを地域の活性化に活かすための準備もじかんしげんもそれだけしかない、ということ。
夕張~占冠間が開通して道央と十勝圏が全面開通した時には十勝圏12市町村が2年前から準備を重ねて、十勝圏への誘客のための活動を行いました。
このことには、道の十勝総合振興局も市町村を取りまとめて圏域全体の課題として捕え、活動するためのバックアップをしたそうですが、釧路でも釧路総合振興客がそうした役回りを演じるという機運が高まっています。
問題は、あと2年ということをより多くの関係者があらためて認識すると同時に、開通の効果をより大きなものとするための活動を行うタイミングが近づいているという事です。
道東には行ってみたい様々なコンテンツが満載ですが、実はそれが道央圏でどれくらい知られていて、実際に行ってみたいと思われているかというと、まだまだ心もとない状況です。
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もちろん、開通そのものがゴールという事ではなく、地域にとってはそれがスタートであるわけですが、まずはスタート時のインパクトをより効果的なものにすることを考えるべきでしょう。
今日は開発局釧路開発建設部から鈴木次長以下道路事業関係者にも来てもらって、工事の進捗や今後の予定などを聴き、これからについて縦横に語り合う楽しい時間となりました。
さて、浦幌からの高速道路の延伸は、白糠インター開通と、阿寒インター開通という形で、2年連続して節目の年となります。
イベントが2回あるということも上手に活かしながら、道東の魅力をお知らせし、物流や交流の推進につなげたいものです。
あと2年。この時間資源を上手に使いましょう。