さっぽろのすすきので、同級生らが退官祝いをしてくれるというので出かけてきました。
散々楽しい話をした後で帰りにタクシーを使い、そこで運転手さんからいろいろな話を聞きます。
「最近は外国人のお客さんを乗せることが多いなんてことがありますか?」
「ああ、増えてきましたね」
「やりにくい感じってありますか?」
「うーん、最近は日本語も英語も話せないというお客さんが増えたような気がします」
「そういうときにはどうやって行く先を確認するんですか?」
「大抵はホテルのカードキーなどをもっていて、言っていることが正確には分からないのですが多分『ここへ行ってくれ』と言っているんだろうと思ってそこへ向かうんですが、大抵はなんとかなっています」
「突拍子も無いお客なんていませんか?」
「私の同僚の話ですが、札幌駅で乗せた外国人の方が『登別へ行ってくれ』と言ったそうなんです。いくらなんでも遠いので、本当かと不安でたまらず、指示されたホテルに電話をして、そこで電話を変わってもらって本当にそこのお客さんかどうかが確認できた後に向かった、という話を聞きました」
「本当に登別だったんですか」
「ええ、なんでも登別行きの最終の汽車に乗り遅れたらしくて、それでタクシーだったんだそうです。まあいろいろなケースがありますよ(笑)」
以前乗ったタクシーの運転手さんは、「『グリーンホテルへ行ってくれ』といわれたんですが、グリーンホテルっていくつもあるじゃないですか。それで目的のホテルがどこかを探すのにとても苦労しました」と言っていました。
また別の方は「年に一度くらいは確信犯の乗り逃げに会いますよ。最近はドライブレコーダーで車内の様子も撮影しているので、それを見るとどの事件も同一人物のようなんですが、実際にその人を乗せた事に気がついたら社外にサインを送って仲間や本部の手助けを受けながら対処します。ドキドキしますけどね」とも。
タクシードライバーの物語に外国人観光客の登場する割合が増えるというのは時代ですね。