朝一番で辞令交付と言われ、少し早めに局へ到着して後任者にこれまで持たされていた防災携帯を手渡しました。
この瞬間に部長としての責任の全てを引継ぎお役御免。やっと肩の荷が下りました。
本日付の辞令交付はとても数が多いのですが、一番年上のはずの我々よりなお先に行うのが後任者への辞令交付。これも責任を一番最初に付与するという考え方の表れと、退職者仲間は目を見合わせて(なるほど、そういうものなんだね)と感心していました。
辞令をいただいた後は局内を回って全ての部課にご挨拶回り。さすがに34年もいるといろいろなところに知り合いがいて、回るのにも時間がかかりました。
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職場を出てから、何人かの先輩たちを訪ねて退職のご挨拶回りもしてきました。
あるところで「何か開放された気分です」というと、「僕も最初は開放感があったけれど、そのうちに腰回りが寂しくて何かを忘れているような気がするんだよね。そうして(ああ、もういいんだ)と安堵するんだ。退職したという事実に慣れるまでにそういう期間があったなあ(笑)」
小さなことでも何かがあればすぐに情報が上がってくる立場というのはなかなか気が休まらないものです。
だから経験が生きるということも確かにありますが、気力と体力が充実していないと務まらない立場でもあるので、若返りということは常に大切です。
私も今現在は、大過なく次にバトンを渡せたことでまずはほっとした気持ちに満ちていて、寂しいという気持ちはほとんどありません。やはり緊張していたのでしょうか。
支えてくれた皆様には本当に感謝いたします。無事退官しました。ありがとうございました。
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さて、退官してすぐの仕事は明日の都市計画学会でのシンポジウムです。
テーマはなんとコンパクトシティ化でマチを再生させようという『立地適正化法によるまちづくり』。私は第二部の鼎談で司会的な役回りを仰せつかっています。
直前のお知らせになりましたが、札幌近郊で興味とお時間にゆとりのある方はどうぞご参加ください。
【公益社団法人日本都市計画学会北海道支部
平成28年度特別講演・鼎談の開催について(ご案内)】
■日時:平成28年4月2日 土曜日 14:45~17:15
■会場:ホテルライフォート札幌 4 階 アニマート
■内容:
特別講演と鼎談 ...................................14:45~17:15
第一部:特別講演 14:45~15:45
「立地適正化と都市防災」
中井 検裕氏 日本都市計画学会会長/東京工業大学教授
第二部:鼎談 16:00~17:15
中井 検裕氏 日本都市計画学会会長/東京工業大学教授
岡本 満幸氏 釧路市総合政策部次長
小松 正明氏 日本都市計画学会北海道支部副支部長
/国土交通省北海道開発局稚内開発建設部部長
懇親会 ...........................................17:30~19:30
会場:ホテルライフォート札幌 4 階 グラーベ
会費:5,000 円(事前のお申し込みが必要です)