北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

幌加内の二日目。天ぷら担当になりました。

2016-09-04 23:58:18 | Weblog

 幌加内新そば祭りの二日目。

 今日も朝5時起きで、6時には会場に到着。朝もやのなかで、各団体の人たちが三々五々集まってくる姿は毎年恒例の風景です。

 昨日は期待したほどの売れ行きにならずちょっとがっかりで、朝早くから準備をしながら、(よし、今日こそ頑張って売るぞ!)と思ったところ、思いがけない声をかけられました。

「はい、小松さん、今日は天ぷらをお願いね」

「て、天ぷらですか。はい~、わかりました」

 ということで、今日の私の役回りは蕎麦を彩る種物としての海老天を上げることになりました。

 エビは冷凍のもので、殻をむき背ワタを取ってしかも揚げた時に丸まらないように内側の筋を切ってあるという丁寧な下ごしらえをしたものを使います。

 なんと製造はベトナムでエビの種類はおそらくブラックタイガー。多分、日本人が指導しているのだと思いますが、業務用の天ぷらならば、あとは衣をつけて揚げるだけなのでとても簡単です。

 しかしながら、エビの尻尾には「剣」と呼ばれる部分があって、ここに水が溜まって揚げる油はねを起こすというので、人海戦術でこれを取って、全体に水けをきっておきます。

 あとは上げる際にエビに片栗粉をまぶして水に溶いた天ぷら粉をつけて熱した油の中へ入れるだけ。ただし、少しは格好がつくように、エビを入れた後に天ぷら粉を散らして、いわゆる「花を咲かせる」という工程を入れます。これで衣が大きくなってボリュームが出て見た目もよくなるというわけです。

 
 しかしながら素人がやるわけですから、そんなに簡単に花を咲かせるような感じにはなりません。いろいろと試行錯誤を繰り返しながら、最後には何とか少しは格好がつくような感じになりましたが、そこまで行くのに100尾は揚げたことでしょう。

 今日は朝8時から15時過ぎまで、途中に取った少しの休憩以外は休みなく立ちっぱなしで天ぷらを揚げ続けました。なにしろ天ぷら蕎麦は人気があるので、すぐにストックが無くなってしまいます。教えてくれた方と一緒に二人でひたすら天ぷらづくりをしましたが、最後には本当に立っているのがつらいほどでした。

 今日一日で300尾は揚げたでしょうか。さすがにこれだけ練習ができるといろいろなことを試すこともできて随分勉強になりました。

 初めてのことを試してみると、人生は何でも経験であり勉強だな、と思います。

 それにしても毎年のことながら疲れます。高齢の人たちも多いのですが、皆さん元気ですわ。

 

コメント
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