北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

そうか、狸小路の昭和がまた一つ消えますか

2016-09-27 23:29:31 | Weblog

 

 札幌の中心部、狸小路南三条西9丁目にある「五條釣具店」さんが今月いっぱいで閉店するのだそう。

 そのため在庫一掃セールで、全品半額、竹竿は6割引きだというので、先日行ってきました。

「もういいところはほとんど売れてしまいましたよ(笑)」と笑う年配のご店主。移転して今の場所で商売を続けてきましたが、お店を始めて八十年になるとのこと。

 道具類も昭和の名残を留めるような骨董品のようなものも多く、藤のツルで作ったようなタモ網だとか、特に竹竿などは見る人が見るとよだれが出るような道具類も多そうです。フライの材料なども置いていて「ああ、うちのフライ関係は十年前に仕入れをやめたので、その時からのものですのでそれでよければお買い求めください」とのこと。

 各種の仕掛けや釣り道具、フライの材料などをポンポンとカゴに入れていたら(半額なのに)8千円近い支払いの買い物になってしまいました。

 さすがにこういう場所では商売にならないのかな、と思いながら、「どうして閉店になるのですか?」と訊いてみることに。すると答えは、「健康ですね。体力と体重がここのところ急に落ちて、お医者さんもどんな薬が効くかわからないという感じです。八十歳くらいまではできるかな、と思っていたけれど、目標よりは二年早かったね」

 こちらのお店は鮎釣り関係の仕掛けや道具類が充実していて、アユ釣りファンからは親しまれてきたのですが、閉店とは寂しい限りです。

 いつも帰りに自転車で通るたびに古き良き狸小路の趣を残しているなあ、と思っていた店構えでしたが、また一つ昭和が消えてゆきます。

 もう残っている品も少ないですが、今月末の9月30日に閉店です。お疲れ様でした。

 

コメント
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