先日私の不在時に家に(いわゆるセールスの)、電話があって「プロバイダと光回線を契約している方はそれをまとめることで電話料金が安くなる」という話が来ました。
私が「なにそれ?詐欺じゃないの?」と言っても家人は「再度電話が来るから確認してくれない?」とのこと。
夕方に食事をしているとまさにそこからの電話がありました。
相手は「スピード***」と名乗る会社で、私が聞いた話と同様に、「プロバイダと光を別々に契約されている方は、それをまとめることで両機が安くなる」のだと言います。
ただし条件があって、「現在NTTからレンタルしている端末をS社製のものに交換する必要があって…」と長い説明が電話口で続きます。
私が話をさえぎって、「ちなみにそちらの会社のホームページはありますか?」と訊くと始めは言い淀んでいたのが、「次のキーワードで検索していただけると当社のホームページが見られます、スマホはお持ちですか?」と言う。
私は言われたサイトではなく会社名を検索すると出てきた「スピード*** 評判」というサイトを見ていましたが、どうやら「光コラボレーション」という新しいサービスが始まっているようなのですが、これもまた業者が乱立してなかには行政指導を受けた会社もあるとのこと。
以前変な会社の口車に乗って光サービスを変更して、思い返して元に戻すのに違約金を払ったことのある私としてはそのときの嫌な思いが蘇ってきました。
そこで「おっしゃることは概ね了解しました。それではいずれ私の方も勉強して興味が湧いたらまたホームページからアクセスしてさらに話を聞きたいと思います」と言うと、「それはできないんです」と突然口調が変わった感じ。
「なぜですか?」「これは特別なサービスで…」
もうその時点で私の方は感じるところを感じてしまい、「承知しました、ではこの話はなかったという事で、ありがとうございました」と言うと相手は「それではこのサービスを受けないという事の確認のためにお名前を教えていただけますか?」
その段階で電話を切りました。
落ち着いてから改めて「光コラボレーション」について調べてみると、これは2019年7月に始まった、事業者変更を簡素化する制度のこと。
回線そのものはNTTの回線ですが、それをNTT以外の事業者が借り受けて別のブランド名で提供するサービスなのだそう。
ネットで調べるとわかりますが、今まで聞いたことのないような会社がサービスを開始しています。
そして、今までは他者に乗り換える際に生じていた開通工事などの手間がいらなくなったことなどのメリットを強調し、一方で違約金の問題や一定期間解約できない縛りなどをそっと忍ばせて、解約金ビジネスではないかと疑われるような事例も増えているのだと。
そもそも電話での勧誘しかないという事自体が怪しげだという気づきと、一度落ち着いて冷静になって自分自身で調べたり詳しい人に聞くなどのワンクッションの余裕を持つ必要があります。
メリットもあるのでしょうが、メリットだけしかないということもなくて、その裏側にあるデメリットもしっかりと自分で勉強しないと、世の中は怪しげなビジネスもあるということですね。
電話営業ってだいたいこんな感じばかり。
家に電話があることのデメリットを感じるようになりました(笑)。